ストローブ=ユイレの軌跡 1962-2020 第4期
Rétrospective Straub-Huillet 1962-2020
第4期:2021年2月2日(火)—2月6日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
映画による抵抗運動を続けたジャン・マリー・ストローブとダニエル・ユイレ。 2006年同志にして伴侶であったユイレを失った後も過激な映画制作を展開するストローブ。 デジタル時代に入ってもその創作意欲は衰えを知らない。 1962年の処女作『マホルカ=ムフ』から、新型コロナウィルス感染拡大下の2020年4月5日にネット配信された『ロボットに対抗するフランス』まで48作品を一挙上映。
緊急事態宣言の発出に伴う開映時間変更のお知らせ
新型コロナウイルス感染拡大に伴い「緊急事態宣言」が発出されましたので、下記特集の平日の開映を各回1時間早めることといたしました。
ご理解のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
なお、土曜日の上映とトークは午後8時以前に終了いたしますので、開始時間の変更はございません。
「ストローブ=ユイレの軌跡1962-2020」第3期2021年1月19日(火)―1月23日(土)
「ストローブ=ユイレの軌跡1962-2020」第4期2021年2月2日(火)―2月6日(土)
※今回の変更により、3回券の残券が発生された方には未使用分をご返金いたしますので、文化センター事務局にお申し出、又はお問合わせ下さい。
※1月15日(金)前後にお届け予定のアテネ・フランセ文化センター会員、関係者向けのダイレクトメールに封入されているチラシの記載は、変更前のものですのでご注意ください。
※2月7日(日)以降の上映についても、感染状況の影響により開映時間、開催日程の変更の可能性がございます。その際にはアテネ・フランセ文化センターのウェブページ等で発表いたします。
アテネ・フランセ文化センター
■上映スケジュール
※チケットは1回目上映開始の20分前から、当日上映分を販売します。
第4期:2021年2月2日(火)—2月6日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
2月2日(火)
『フォルティーニ/シナイの犬たち』(83分) | |
『すべての革命はのるかそるかである』『雲から抵抗へ』(計126分) |
2月3日(水)
『早すぎる、遅すぎる』(101分) | |
『アン・ ラシャシャン』『アメリカ(階級関係)』(計134分) |
2月4日(木)
『四部の提案』(40分) | |
『エンペドクレスの死』(132分) |
2月5日(金)
『黒い罪』『セザンヌ』(計91分) | |
『アンティゴネー』(100分) |
2月6日(土)
14:50 | 『ロートリンゲン!』『今日から明日へ』(計83分) |
16:50 | 『シチリア!』(66分) |
18:00 |
トーク:「ストローブ=ユイレの政治的脚色論」 ー2つの中編モノクロ映画『今日から明日へ』『シチリア』を手掛かりに 渋谷哲也(ドイツ映画研究者/編著「ストローブ=ユイレ シネマの絶対に向けて」) |
ジャン=マリー・ストローブ Jean-Marie Straub
ダニエル・ユイレ Danièle Huillet
ジャン=マリー・ストローブ(1933- )とダニエル・ユイレ(1936‐2006)は40年以上にわたって共同で挑発的な映画を作った。ロレーヌ地方メス出身のストローブは、徴兵忌避のため58年に西ドイツに亡命、さらに69年にローマに生活・活動拠点を移した。彼らの作品の大半は先行する文芸作品に基づくが、その原典の本文の扱いは厳密で、叙述内容の伝達を効率化する改変は避けられる傾向にある。高度に文学的なドイツ語、フランス語、イタリア語の3か国語を用いて作られる彼らの映画は、2006年のダニエル・ユイレ死後もその基本姿勢を変えることなく、ストローブによって継続されている。音声言語の含蓄、音楽的抑揚に重きをおいており、その厳密な画面構図と時間構成、計算された身ぶりと廃棄しえない偶発性の弁証法は、映画表現の革命的な潜勢力を示唆している。