ストローブ=ユイレの軌跡 1962-2020
Rétrospective Straub-Huillet 1962-2020
第2期:2020年12月15日(火)—12月19日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
映画による抵抗運動を続けたジャン・マリー・ストローブとダニエル・ユイレ。 2006年同志にして伴侶であったユイレを失った後も過激な映画制作を展開するストローブ。 デジタル時代に入ってもその創作意欲は衰えを知らない。 1962年の処女作『マホルカ=ムフ』から、新型コロナウィルス感染拡大下の2020年4月5日にネット配信された『ロボットに対抗するフランス』まで48作品を一挙上映。
お詫びと訂正
12月19日(土)のウェブページ記載のスケジュール(PC版のみ)について、開始時間に誤りがございました。正しくは以下のとおりです。
ご迷惑をおかけして恐縮ですが、何卒ご注意くださいますよう、お願い申し上げます。
12月19日(土)
14:20『アルテミスの膝』『ジャン・ブリカールの道程』(66分)
16:00『魔女―女だけで』『ジョアシャン・ガッティ』『コルネイユ=ブレヒト』(103分)
18:00 トーク: 深田晃司(映画監督)
■上映スケジュール
※チケットは1回目上映開始の20分前から、当日上映分を販売します。
第2期:2020年12月15日(火)—12月19日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
12月15日
16:20 | 『エンペドクレスの死』(132分) |
19:00 | 『黒い罪』『セザンヌ』(計91分) |
12月16日(水)
16:50 | 『アンティゴネー』(100分) |
19:00 | 『ロートリンゲン!』『今日から明日へ』(計83分) |
12月17日(木)
17:20 | 『シチリア!』(66分) |
19:00 | 『労働者たち、農民たち』(123分) |
12月18日(金)
16:30 | 『放蕩息子の帰還/辱められた人々』『ルーブル美術館訪問』(計112分) |
19:00 | 『あの彼らの出会い』『ヨーロッパ2005年、10月27日』(計80分) |
12月19日(土)
14:20 | 『アルテミスの膝』『ジャン・ブリカールの道程』(66分) |
16:00 | 『魔女―女だけで』『ジョアシャン・ガッティ』『コルネイユ=ブレヒト』(103分) |
18:00 | トーク: 深田晃司(映画監督) |
ジャン=マリー・ストローブ Jean-Marie Straub
ダニエル・ユイレ Danièle Huillet
ジャン=マリー・ストローブ(1933- )とダニエル・ユイレ(1936‐2006)は40年以上にわたって共同で挑発的な映画を作った。ロレーヌ地方メス出身のストローブは、徴兵忌避のため58年に西ドイツに亡命、さらに69年にローマに生活・活動拠点を移した。彼らの作品の大半は先行する文芸作品に基づくが、その原典の本文の扱いは厳密で、叙述内容の伝達を効率化する改変は避けられる傾向にある。高度に文学的なドイツ語、フランス語、イタリア語の3か国語を用いて作られる彼らの映画は、2006年のダニエル・ユイレ死後もその基本姿勢を変えることなく、ストローブによって継続されている。音声言語の含蓄、音楽的抑揚に重きをおいており、その厳密な画面構図と時間構成、計算された身ぶりと廃棄しえない偶発性の弁証法は、映画表現の革命的な潜勢力を示唆している。