ストローブ=ユイレの軌跡 1962-2014
第1部:ストローブ=ユイレの時代
Rétrospective Straub-Huillet 1962-2014
2015年11月4日(水)-11月18日(水)(日曜・月曜休館/11日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
映画による抵抗運動を続けたジャン・マリー・ストローブとダニエル・ユイレ。2006年、同志にして伴侶であったユイレを失った後も過激な映画制作を展開するストローブ。デジタル時代に入ってもその創作意欲は衰えを知らない。
ストローブ=ユイレの時代からストローブの時代へ。
第1部ではストローブとユイレが2人で制作した、1962年の『マホルカ=ムフ』から1998年の『シチリア!』 までの21作品を上映。
トーク登壇者決定
11月14日(土)のトークゲストが決定しました。
11月14日(土)
19:00-
トーク:
渋谷哲也(ドイツ映画研究者)+
槻舘南菜子(フランス映画研究者)
※「ストローブ=ユイレの軌跡1962-2014 第1部:ストローブ=ユイレの時代」のチケット半券をお持ちの方はトークにご参加いただけます。
関連企画のご案内
オープニング特別企画:講演+上映『オトン』
2015年10月15日(木)
アドリアーノ・アプラ(映画研究者/『オトン』主演)”ストローブ=ユイレを語る”
第2部:ストローブ=ユイレの時代からストローブの時代
2015年12月1日(火)-12月5日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
『労働者たち、農民たち』2000から『おお至高の光』2009まで(11作品)
第3部:ストローブの時代
2016年1月27日(水)-1月30日(土)(日曜・月曜休館/4日間)
『ある相続人』2011から『アルジェリア戦争!』2014まで(9作品)
■上映スケジュール
※チケットは1回目上映開始の20分前から、当日上映分を販売します。チケットの番号順での入場になります。
11月4日(水)
15:20 | 「マホルカ=ムフ」「妥協せざる人々」(計73分) |
17:00 | 「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」(93分) |
19:00 | 「花婿、女優、そしてヒモ」「オトン」(計111分) |
11月5日(木)
14:30 | 「歴史の授業」(85分) |
16:30 | 「アーノルト・シェーンベルクの《映画の一場面のための伴奏音楽》入門」「モーゼとアロン」(計120分) |
19:00 | 「フォルティーニ/シナイの犬たち」(83分) |
11月6日(金)
14:10 | 「すべての革命はのるかそるかである」「雲から抵抗へ」(計116分) |
16:40 | 「早すぎる、遅すぎる」(101分) |
18:50 | 「アン・ ラシャシャン」「アメリカ(階級関係)」(計134分) |
11月7日(土)
16:40 | 「エンペドクレスの死」(132分) |
19:20 | 「黒い罪」(40分) |
11月10日(火)
15:30 | 「セザンヌ」(50分) |
16:50 | 「アンティゴネー」(100分) |
19:00 | 「ロートリンゲン!」「今日から明日へ」(計83分) |
11月11日(水)
16:00 | 「シチリア!」(66分) |
17:20 | 「マホルカ=ムフ」「妥協せざる人々」(計73分) |
19:00 | 「アンナ・マグダレーナ・バッハの日記」(93分) |
11月12日(木)
14:40 | 「花婿、女優、そしてヒモ」「オトン」(計111分) |
17:00 | 「歴史の授業」(85分) |
19:00 | 「アーノルト・シェーンベルクの《映画の一場面のための伴奏音楽》入門」「モーゼとアロン」(計120分) |
11月13日(金)
14:40 | 「フォルティーニ/シナイの犬たち」(83分) |
16:30 | 「すべての革命はのるかそるかである」「雲から抵抗へ」(計116分) |
19:00 | 「早すぎる、遅すぎる」(101分) |
11月14日(土)
16:30 | 「アン・ ラシャシャン」「アメリカ(階級関係)(計134分) |
19:00 |
トーク: 渋谷哲也(ドイツ映画研究者)+ 槻舘南菜子(フランス映画研究者) |
11月17日(火)
15:40 | 「エンペドクレスの死」(132分) |
18:20 | 「黒い罪」(40分) |
19:30 | 「セザンヌ」(50分) |
11月18日(水)
15:30 | 「アンティゴネー」(100分) |
17:40 | 「ロートリンゲン!」「今日から明日へ」(計83分) |
19:30 | 「シチリア!」(66分) |
ジャン=マリー・ストローブ Jean-Marie Straub
ダニエル・ユイレ Danièle Huillet
ジャン=マリー・ストローブ(1933- )とダニエル・ユイレ(1936‐2006)は40年以上にわたって共同で挑発的な映画を作った。ロレーヌ地方メス出身のストローブは、徴兵忌避のため58年に西ドイツに亡命、さらに69年にローマに生活・活動拠点を移した。彼らの作品の大半は先行する文芸作品に基づくが、その原典の本文の扱いは厳密で、叙述内容の伝達を効率化する改変は避けられる傾向にある。高度に文学的なドイツ語、フランス語、イタリア語の3か国語を用いて作られる彼らの映画は、2006年のダニエル・ユイレ死後もその基本姿勢を変えることなく、ストローブによって継続されている。音声言語の含蓄、音楽的抑揚に重きをおいており、その厳密な画面構図と時間構成、計算された身ぶりと廃棄しえない偶発性の弁証法は、映画表現の革命的な潜勢力を示唆している。