青山真治監督作品セレクション
Shinji Aoyama(1964-2022)
2022年12月6日(火)–12月10日(土)(5日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
映画、文学、演劇、音楽、批評などの幅広い分野で創作活動を展開し優れた才能を示した青山真治(1964-2022)。
その試行錯誤の軌跡を、実験的な映像作品でたどる特集上映。
■上映スケジュール
※チケットは1回目の上映20分前から当日上映分を販売します。
12月6日(火)プログラムA(計129分)
18:30 | 『路地へ 中上健次の残したフィルム』(64分) 『June12,1998 at the edge of chaos カオスの縁』(65分) |
12月7日(水) プログラムB(計111分)
18:30 | 『phew video』(60分) 『すでに老いた彼女のすべてについては語らぬために』(51分) |
12月8日(木)プログラムC(41分) /プログラムD(計62分)
18:00 | 『軒下のならず者みたいに』(41分) |
19:10 | 『秋聲旅日記』(43分) |
12月9日(金)プログラムE(計118分)
18:30 | 『FUGAKU1/犬小屋のゾンビ』(31分) 『FUGAKU2/かもめ The Shots』(41分) 『FuGAK3/さらば愛しのeien』(46分) |
12月10日(土)プログラム F(443分)
『AA音楽批評家間章』
12:30 | 「第1章 時代の未明から」+「第2章 反復する未明」(計131分) |
15:00 | 「第3章 非時と廃墟そして鏡」+「第4章 僕はランチにでかける」(計158分) |
18:00 | 「第5章 この旅には終わりはない」+「第6章 来たるべきものへ」(計154分) |
■監督紹介
撮影:池田正之
青山真治
あおやま しんじ
1964年福岡県北九州市出身。96年、『Helpless』で長編映画デビュー。その後も『チンピラ』(96)『冷たい血』(97)『シェイディー・グローヴ』(99)など精力的に作品を送りだす。2000年の『EUREKA ユリイカ』で、第53回カンヌ映画祭コンペティション部門に招待され、国際批評家連盟賞とエキュメニック賞をW受賞。以降も、作家・中上健次を巡るドキュメンタリー『路地へ 中上健次の残したフィルム』(00)、カンヌ映画祭コンペティション部門出品『月の砂漠』(01)、ベルリン映画祭出品『私立探偵濱マイク・名前のない森』(02)、東野圭吾原作ミステリーの映画化に挑んだ『レイクサイド マーダーケース』(04)と作品を重ねる。05年には、『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』でカンヌ映画祭“ある視点”部門へ、そして07年の『サッド ヴァケイション』(07)ではヴェネチア映画祭オリゾンティ部門出品。08年にパリで監督した短編『Le Chaperon Rouge』は同年ロカルノで上映、その秋にJeu de paume美術館にてレトロスペクティヴが開催された。11年の『東京公園』では、第64回ロカルノ国際映画祭にて、金豹賞(グランプリ)審査員特別賞を受賞。13年には『共喰い』で、第66回ロカルノ国際映画祭にて、ボッカリーノ賞最優秀監督賞を受賞。20年、釜山国際映画祭出品の『空に住む』が最後の劇場用長編作品となった。
その他、多数の短編、中編、そして小説があり、舞台演出家としてもいくつもの作品を手がけた。
国際映画祭審査員として、2000年ロカルノ(コンペティション)、07年リスボンインディーズ映画祭、13年プサン国際映画祭(New Current部門)、14年テヘラン国際映画祭(World Panorama部門)、21年東京国際映画祭(コンペティション)などを歴任。
2022年3月21日没。
■告知
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