ヴェルナー・シュレーター Werner Schroeter


1945年7月4日ドイツ東部テューリンゲンのゲオルゲンタール生まれ。ハイデルベルクで過ごした後、マンハイムの大学で心理学を専攻する。64年から65年の間、ジャーナリストとして活動し、その後ミュンヘン映画学校で学ぶ。仲間のローザ・フォン・ブラウンハイム、ダニエル・シュミットらと共にマリア・カラスに傾倒し、彼女の写真やオペラ・アリアを多用した8ミリ映画の制作を始める。互いの映画にも協力しあう。16ミリに切り替え、「Neurasia」「Argila」の2本をハンブルク映画祭に出品して、評判となる。69年、マグダレーナ・モンテツマ主演による長編第一作「アイカ・カタパ」を完成させる。以後、オペラティックで魅惑的な作品を連発。友人でもあるライナー・ヴェルナー・ファスビンダー、ダニエル・シュミットらと共に新しい世代の映画作家として評価を得る。一方、72年5月ハンブルクのドイツ劇場でのレッシング作「エミリア・ガロッティ」で舞台演出家としてデビューして以来、舞台人としても活躍を始め、ドイツはもとよりイタリアでも上演。79年には「ロートリンゲン」で待望のオペラ演出にも進出する。


過去の上映作品

アイカ・カタパ Eika Katappa 1969
爆撃機パイロット Der Bomberpilot 1970
マリア・マリブランの死 Der Tod der Maria Malibran 1972
ウィロー・スプリングス Willow Springs 1973
ナポリ王国 Nel Regno di Napoli 1978
愚か者の日 Tag der Idioten 1981
薔薇の王国 Der Rosenkönig 1986
愛の破片 Poussieres d'Amour 1996