ボリス・バルネットはエイゼンシュテインの同時代人で、ほぼ同時期に映画界に入った。生まれはモスクワ。美術学校に通いながら、実験演劇スタジオの小道具係として働いていたときロシア革命が始まり、赤軍に志願する。内戦終了後、プロボクサーとして活躍しているところをクレショフ監督に誘われて映画界に入る。「ミス・メンド」(1926)で監督デビューして以来、晩年にいたるまで、さまざまなジャンルで痛快な娯楽作品を発表したが、1965年に自殺。その後、欧米を中心に再評価が進んだ。
帽子箱を持った少女 Девушка с коробкой 1927
トルブナヤの家 Дом на Трубной 1928
雪どけ Ледолом 1931
国境の町 Окраина 1933
青い青い海 У самого синего моря 1935
騎手物語 Старый наездник 1940
賞金首 Бесценная голова 1942
ノヴゴロドの人びと Новгородцы(Славный малый) 1942
諜報員 Подвиг разведчика 1947
レスラーと道化師 Борец и клоун 1957