ストローブ=ユイレの軌跡 1962-2016
Rétrospective Straub-Huillet 1962-2016
第1期:2017年12月5日(火)—12月9日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
第2期:2017年12月12日(火)—12月16日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
第3期:2018年1月23日(火)—1月27日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
第4期:2018年2月20日(火)—2月24日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
第5期:2018年2月27日(火)—3月3日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
映画による抵抗運動を続けるジャン・マリー・ストローブとダニエル・ユイレ。2006年、同志にして伴侶であったユイレを失った後も過激な映画制作を展開するストローブ。 デジタル時代に入ってもその創作意欲は衰えを知らない。1962年の処女作『マホルカ=ムフ』から2016年の『目下の進捗状況は? ジャン=マリー・ストローブ』まで46作品を一挙上映。 1985年のテレビ作品『四部の提案』も日本初公開。
緊急追加上映!
ストローブ最新作『湖の人びと』の上映とトーク
本年1月8日、ジャン=マリー・ストローブ85歳の誕生日にローザンヌで世界初上映された最新作『湖の人びと』を上映し、近年のストローブ作品のプロデューサーをつとめられるバルバラ・ウルリッヒさんをお迎えしてトークを行います。
3月3日(土)
19:30 上映『湖の人びと』2017年(17分/デジタル/日本語字幕)
19:50 トーク:
バルバラ・ウルリッヒ(ストローブ=ユイレフィルム プロデューサー)
渋谷哲也(ドイツ映画研究者)
推薦コメント
スペインのアルベルト・セラ監督より、本特集への推薦コメントをいただきました。(収録日:
2017年12月2日)
https://youtu.be/X2WJG7Bz_y8
■上映スケジュール
※チケットは1回目上映開始の20分前から、当日上映分を販売します。
第1期:2017年12月5日(火)—12月9日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
12月5日(火)
17:20 | 『マホルカ=ムフ』『妥協せざる人々』(計73分) |
19:00 | 『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』(93分) |
12月6日(水)
16:40 | 『花婿、女優、そしてヒモ』『オトン』(計111分) |
19:00 | 『歴史の授業』(85分) |
12月7日(木)
16:30 | 『アーノルト・シェーンベルクの《映画の一場面のための伴奏音楽》入門』『モーゼとアロン』(計120分) |
19:00 | 『フォルティーニ/シナイの犬たち』(83分) |
12月8日(金)
16:30 | 『すべての革命はのるかそるかである』『雲から抵抗へ』(計116分) |
19:00 | 『早すぎる、遅すぎる』(101分) |
12月9日(土)
14:30 | 『アン・ ラシャシャン』『アメリカ(階級関係)』(計134分) |
17:10 | 『四部の提案』(40分) |
18:00 | トーク: 持田睦(演出家)× 渋谷哲也(ドイツ映画研究者) |
第2期:2017年12月12日(火)—12月16日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
12月12日(火)
16:20 | 『エンペドクレスの死』(132分) |
19:00 | 『黒い罪』『セザンヌ』(計90分) |
12月13日(水)
16:50 | 『アンティゴネー』(100分) |
19:00 | 『ロートリンゲン!』『今日から明日へ』(計83分) |
12月14日(木)
17:20 | 『シチリア!』(66分) |
19:00 | 『労働者たち、農民たち』(123分) |
12月15日(金)
16:40 | 『放蕩息子の帰還/辱められた人々』『ルーブル美術館訪問』(計112分) |
19:00 | 『あの彼らの出会い』『ヨーロッパ2005年、10月27日』(計80分) |
12月16日(土)
14:30 | 『アルテミスの膝』『ジャン・ブリカールの道程』(計66分) |
16:10 | 『魔女―女だけで』『ジョアシャン・ガッティ』『コルネイユ=ブレヒト』(計103分) |
18:00 | トーク: 廣瀬純(映画・現代思想研究者) |
第3期:2018年1月23日(火)—1月27日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
1月23日(火)
17:40 | 『おお至高の光』『ある相続人』『ジャッカルとアラブ人』(計51分) |
19:00 | 『慰めようもないもの』『母』『ミッシェル・ド・モンテーニュのある話』(計68分) |
1月24日(水)
17:30 | 『ヴェネツィアの死』『影たちの対話』『ヴェネツィアについて』(計54分) |
19:00 | 『共産主義者たち』『アルジェリア戦争!』(計72分) |
1月25日(木)
17:40 | 『水槽と国民』『レナートに』『目下の状況は?ジャン=マリー・ストローブ』(計48分) |
19:00 | 『マホルカ=ムフ』『妥協せざる人々』(計73分) |
1月26日(金)
17:00 | 『アンナ・マグダレーナ・バッハの日記』(93分) |
19:00 | 『花婿、女優、そしてヒモ』『オトン』(計111分) |
1月27日(土)
13:50 | 『歴史の授業』(85分) |
15:50 | 『アーノルト・シェーンベルクの《映画の一場面のための伴奏音楽》入門』『モーゼとアロン』(計120分) |
18:00 | トーク: 藤村晶子(現代音楽研究者)× 渋谷哲也(ドイツ映画研究者) |
第4期:2018年2月20日(火)-2月24日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
2月20日(火)
17:00 | 『フォルティーニ/シナイの犬たち』(83分) |
19:00 | 『すべての革命はのるかそるかである』『雲から抵抗へ』(計116分) |
2月21日(水)
16:20 | 『早すぎる、遅すぎる』(101分) |
18:30 | 『アン・ ラシャシャン』『アメリカ(階級関係)』(計134分) |
2月22日(木)
17:20 | 『四部の提案』(40分) |
18:30 | 『エンペドクレスの死』(132分) |
2月23日(金)
17:00 | 『黒い罪』『ゼザンヌ』(計90分) |
19:00 | 『アンティゴネー』(100分) |
2月24日(土)
15:00 | 『ロートリンゲン!』『今日から明日へ』(計83分) |
16:50 | 『シチリア!』(66分) |
18:00 | トーク: 諏訪敦彦(映画監督) |
第5期:2018年2月27日(火)-3月3日(土)(日曜・月曜休館/5日間)
2月27日(火)
16:30 | 『労働者たち、農民たち』(123分) |
19:00 | 『放蕩息子の帰還/辱められた人々』『ルーブル美術館訪問』(計112分) |
2月28日(水)
17:10 | 『あの彼らの出会い』『ヨーロッパ2005年、10月27日』(計80分) |
19:00 | 『アルテミスの膝』『ジャン・ブリカールの道程』(計66分) |
3月1日(木)
16:40 | 『魔女―女だけで』『ジョアシャン・ガッティ』『コルネイユ=ブレヒト』(計103分) |
19:00 | 『おお至高の光』『ある相続人』『ジャッカルとアラブ人』(計51分) |
3月2日(金)
17:20 | 『慰めようもないもの』『母』『ミッシェル・ド・モンテーニュのある話』(計68分) |
19:00 | 『ヴェネツィアの死』『影たちの対話』『ヴェネツィアについて』(計54分) |
3月3日(土)
15:30 | 『共産主義者たち』『アルジェリア戦争!』(計72分) |
17:10 | 『水槽と国民』『レナートに』『目下の状況は?ジャン=マリー・ストローブ』(48分) |
18:00 | トーク: 和田忠彦(イタリア文学者)× 渋谷哲也(ドイツ映画研究者) |
19:30 | 『湖の人びと』(17分) |
19:50 |
トーク: |
ジャン=マリー・ストローブ Jean-Marie Straub
ダニエル・ユイレ Danièle Huillet
ジャン=マリー・ストローブ(1933- )とダニエル・ユイレ(1936‐2006)は40年以上にわたって共同で挑発的な映画を作った。ロレーヌ地方メス出身のストローブは、徴兵忌避のため58年に西ドイツに亡命、さらに69年にローマに生活・活動拠点を移した。彼らの作品の大半は先行する文芸作品に基づくが、その原典の本文の扱いは厳密で、叙述内容の伝達を効率化する改変は避けられる傾向にある。高度に文学的なドイツ語、フランス語、イタリア語の3か国語を用いて作られる彼らの映画は、2006年のダニエル・ユイレ死後もその基本姿勢を変えることなく、ストローブによって継続されている。音声言語の含蓄、音楽的抑揚に重きをおいており、その厳密な画面構図と時間構成、計算された身ぶりと廃棄しえない偶発性の弁証法は、映画表現の革命的な潜勢力を示唆している。
渋谷哲也編『ストローブ=ユイレ──シネマの絶対に向けて』(森話社)
執筆:赤坂太輔、伊藤はに子、小澤京子、金子遊、サリー・シャフトウ、
渋谷哲也、
筒井武文、竹峰義和、千葉文夫、中尾拓哉、中島裕昭、細川晋、
堀潤之、持田睦
A5判上製/368頁/定価4200円+税
2018年1月刊行
※当初の予定より刊行時期が変更となりました。ご了承くださいますようお願い申し上げます。