新日本作家主義烈伝 vol.12
堀禎一
2016年6月24日(金)、6月25日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター
ピンク映画やアイドル映画で注目される堀禎一監督。 最新ドキュメンタリーシリーズ「天竜区」の4本とともに堀禎一監督の過去作も上映。
まず確認。堀禎一は天才なのだ。皆の思っていた映画が終わってしまった21世紀の今、どうすればこんな画面が撮れるのかとかこんな編集が可能なのかと彼に尋ねようと思ったとしても、あれこれ考える前に「だって堀禎一は天才だから」とアッサリ気づいたら、そう断言してしまえば悩み無用なのだ。だからヒトはただただ驚き続け、見惚れ続ければいい。今回惜しくも上映されないデビュー作『弁当屋の人妻 もう一品、私はいかがですか?』や、傑作『憐』を思い出しながら、天竜区シリーズによる彼の新たな出発を前にして、映画のダークマターを目にしてしまったのかと錯覚したとしても、決して誤りではないのだ。
赤坂太輔 (映画批評家)
■上映スケジュール
※チケットは1本目の上映20分前から当日上映分を販売します。
6月24日(金)
14:30 | 『草叢』(64分) |
16:10 | 『妄想少女オタク系』(113分) |
18:30 | 『天竜区奥領家大沢 別所製茶工場』『天竜区奥領家大沢 夏』(計131分) |
6月25日(土)
12:00 | 『東京のバスガール』(62分) |
13:30 | 『魔法少女を忘れない』(90分) |
15:30 |
『天竜区旧水窪町 祇園の日、大沢釜下ノ滝』『天竜区奥領家大沢 冬』(計120分) +トーク:赤坂太輔(映画批評家)、堀禎一(映画監督) |
■監督プロフィール
堀禎一
1969年兵庫県生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。1994年に佐藤真監督が構成・編集を担当した『おてんとうさまがほしい』に関わったのをはじめ、1996年から小林悟・北沢幸雄・サトウトシキ監督の助監督を務めるなど下積み生活を送る。1998年から脚本の執筆も行なうようになり、2003年に『宙ぶらりん』でデビュー。ピンク映画を三本制作したあと、2007年には『妄想少女オタク系』で一般映画のメガホンをとり、ピンク映画やアイドル映画などで高い評価を得る。最新作「天竜区」シリーズは、堀の手がける初のドキュメンタリー作品となった。