「マティス展」関連企画
特集上映「マティスと映画」
Programme spécial : Henri Matisse et le cinéma
作品選定:ドミニク・パイーニ(元シネマテーク・フランセーズ館長、マティス美術館「シネマティス」展コミッショナー)
2023年6月26日(月)–7月1日(土)(6日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
東京都美術館で開催中の「マティス展」関連企画。 アンリ・マティスと映画との関係に着目している元シネマテーク・フランセーズ館長で、南仏ニースのマティス美術館 で2019年に開催された「Cinématisseシネマティス」展のコミッショナーも務められたドミニク・パイ―ニ氏の選定による映画を上映し、同氏によるオンライントーク(録画)を実施します。
「マティスと映画との知られざる関係」
ドミニク・パイ―ニ Dominique PAÏNI
マティスは「新しいアート」映画に大変興味を持っていて、多くの作品を見ていました。その作品には映画からの決定的な影響、図像的(イコノグラフィック)、構成的な影響が見られます。彼が残したテキストからもそれが明らかです。マティスは自らの作品全体を「自分の感情のシネマトグラフィ-」と認識し、画家として観察するには「時間的拡大鏡(ルーペ)」つまりキャメラを用いていると記しています。
またその逆に、現代映画もマティスに多くを負っており、とりわけフランスのヌーヴェル・ヴァーグの作家たちにはその影響を見ることができます。これら映画史の改革者たちは、ロベルト・ロッセリーニやジャン・ルノワールと共に、マティスを自分たちの「親父(パトロン)」と見なしました。ヌーヴェル・ヴァーグの作家たちはこうしてマティスの作品の幾つかを自分たちの作品の中で引用し、マティスの即興のアートから着想を得ています。
マティスと映画との知られざる関係を探ってみましょう。
■上映スケジュール
※チケットは1回目の上映20分前から当日上映分を販売します。
6月26日(月)
19:00 | オープニング上映とトーク |
6月27日(火)
15:00 | 『アラベスク』『タブウ』(計86分) |
19:00 | 『アラベスク』『タブウ』(計86分) |
6月28日(水)
15:00 | 『都会のひと部屋』(90分) |
17:00 | 『2つのアラベスク 第2番ト長調(ドビュッシーのためのイマージュ)』『シェルブールの雨傘』(計96分) |
19:00 | 『都会のひと部屋』(90分) |
6月29日(木)
15:00 | 『マティス、フレスコ画《ダンス》を描く』『幸福』(計87分) |
19:00 | 『マティス、フレスコ画《ダンス》を描く』『幸福』(計87分) |
6月30日(金)
14:30 | 『ロメール/マティス』(3分)※参考抜粋上映 『海辺のポーリーヌ』(95分) |
16:40 | 『気狂いピエロ』(109分) |
19:00 | 『ロメール/マティス』(3分)※参考抜粋上映 『海辺のポーリーヌ』(95分) |
7月1日(土)
14:00 | 『赤い砂漠』(116分) |
16:30 | 『ゴダール、マティスを語る』(3分)※参考抜粋上映 『メイド・イン・USA』(85分) |
18:50 | クロージングトークと上映 |