「イラン映画を福岡の宝物に(AIFM)」プロジェクト東京上映会
モフセン・マフマルバフ監督作品セレクション
デジタルリマスター版上映とオンライントーク
2023年2月1日(水)–2月4日(土)(4日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
福岡市総合図書館は、アジアフォーカス・福岡(国際)映画祭で上映されたアジア映画のアーカイヴィングを行い、日本とアジアの国々との文化交流の一翼を担って来た。その中には、多くのイラン映画の名作が含まれている。映画祭が終了した現在、その志を継続すべく立案されたのが「イラン映画を福岡の宝物に(AIFM)」プロジェクトである。 今回は、福岡市総合図書館に寄託・寄贈されることとなったモフセン・マフマルバフ監督の4作品をデジタルリマスター版で上映。マフマルバフ監督のオンライントークも予定している。なお、最終日には、アボルファズル・ジャリリ監督の『グリーン、ホワイト、レッドーイラン映画の歴史を求めてー』を特別上映。
『サラーム・シネマ』上映時間変更のお知らせ
『サラーム・シネマ』の上映時間につきまして、当初90分といたしておりましたが、マフマルバフ監督のご希望があり81分のインターナショナルバージョンを上映することとなりました。
タイムテーブルの変更はございません。どうぞご了承下さい。
■上映スケジュール
※チケットは1回目の上映20分前から当日上映分を販売します。
2月1日(水)
14:20 | 『サラーム・シネマ』(81分) |
16:20 | 『ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ』(92分) |
18:00 | トーク:四方田犬彦(映画誌・比較文学研究者) |
19:30 | 『パンと植木鉢』(78分) |
2月2日(木)
14:40 | 『タイム・オブ・ラブ』(70分) |
16:20 | 『サラーム・シネマ』(81分) |
18:00 | トーク:市山尚三(東京国際映画祭プログラミング・ディレクター) |
19:30 | 『ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ』(92分) |
2月3日(金)
14:30 | 『パンと植木鉢』(78分) |
16:20 | 『ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ』(92分) |
18:00 | トーク:ショーレ・ゴルパリアン(映画プロデューサー) |
19:30 | 『サラーム・シネマ』(81分) |
2月4日(土)
15:30 | プレゼンテーション:山口吉則(「イラン映画を福岡の宝物に(AIFM)」プロジェクト代表) 『グリーン、ホワイト、レッドーイラン映画の歴史を求めてー』(75分) |
17:30 | 『タイム・オブ・ラブ』(70分) |
19:00 | オンライントーク:モフセン・マフマルバフ(映画監督) 司会:石坂健治(日本映像学会アジア映画研究会代表) |
■監督紹介
モフセン・マフマルバフ
Mohsen Makhmalbaf
1957年にテヘランの貧しい下町に生まれる。弁護士である義父の影響を受けて15歳で高校を中退し、パーレビ王朝打倒の反体制運動に加わる。17歳の時に警察官から銃を奪おうとナイフで襲い逮捕される。未成年であったため死刑を免れ、イスラム革命で釈放されるまで4年半の獄中生活を送る。革命後は政治活動から離れて文化活動に転じ、作家、ラジオ・プロデューサー、映画監督として活躍。革命後のイラン映画ニューウェーブの創始者の一人となる。
イラン政府による検閲に抗議し、2005年の大統領選挙後にイランを離れる。現在、映画監督、脚本家、プロデューサーとして活躍し、世界で最も影響力のある映画監督の一人である。2015年に第72回ベネチア国際映画祭でロベール・ブレッソン賞を受賞。
作家としては「イランのスタインベック」とも呼ばれ、著書に『アフガニスタンの仏像は破壊されたのではない恥辱のあまり崩れ落ちたのだ』『闇からの光芒 マフマルバフ、半生を語る』(共著)等がある。
主な映画作品は『ボイコット』(85)『ザ・ペドラー/行商人』(87)『サイクリスト』(89)『タイム・オブ・ラブ』(91)ワンス・アポン・ア・タイム、シネマ』(92)『サラーム・シネマ』(95)『ギャッペ』(96)『パンと植木鉢』(96)『キシュ島の物語』(99)『カンダハール』(01)『独裁者と小さな孫』(14)