ドキュメンタリー・ドリーム・ショー山形in 東京 関連企画
グスタボ・フォンタン レトロスペクティヴ
Retrospectiva de Gustavo Fontán
2017年2月7日(火)-2月11日(土)(5日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
現代アルゼンチンの代表的作家、グスタボ・フォンタン。詩人でもある彼が創り出す作品群は、映画の境界を軽々と越えてゆく。鬼才フォンタン監督の、日本初上映作品を含む6作品を一挙上映。
《お知らせ》
グスタボ・フォンタン監督がスカイプを使ってトークに参加することが決まりました。この機会に奮ってご参加下さい。
2月11日(土)
18:00『本当の檸檬の木』(75分)
19:15 トーク:赤坂太輔(映画批評家)+グスタボ・フォンタン(映画監督)
※本特集のチケット半券をお持ちの方はどなたでもご参加いただけます。
2014年「アルゼンチン映画の秘宮」vol.5と2015年山形国際ドキュメンタリー映画祭で日本初紹介されたグスタボ・フォンタン。彼の傑作群を見聴きする時は、ほぼ自然環境音と映像から生み出されるコンビネーションとオフスクリーン・サウンドの自由闊達さにただ驚きつつ身を委せよう。フォンタン自身が影響されたと語るブレッソンやタルコフスキーから、エリセ、初期ソクーロフやキアロスタミら1980年代の作家たちが躊躇し、なお囚われていた頸木から解放され、実験映画の領域とも言える顕微鏡的な自然や事物不明な粒子やアウトオブフォーカスの画面までも楽々とくぐり抜けて、爽快さとともに「映画も遂にこんな遠くまで来てしまったのか」との感嘆にただ耽っていよう。
赤坂太輔(映画批評家)
■上映スケジュール
2月7日(火)
17:30 | 『樹』(65分) |
19:00 | 『底の見えない川』(64分) |
2月8日(水)
17:30 | 『母』(64分) |
19:00 | 『ラ・カサ/家』(61分) |
2月9日(木)
17:30 | 『顔』(62分) |
19:00 | 『本当の檸檬の木』(75分) |
2月10日(金)
16:00 | 『樹』(65分) |
17:30 | 『底の見えない川』(64分) |
19:00 | 『母』(64分) |
2月11日(土)
15:00 | 『ラ・カサ/家』(61分) |
16:30 | 『顔』(62分) |
18:00 |
『本当の檸檬の木』(75分) +トーク:赤坂太輔+グスタボ・フォンタン(映画監督) |
■監督紹介
グスタボ・フォンタン
Gustavo Fontán
1960年ブエノスアイレス生まれ。ブエノスアイレス大学哲学文学部卒業後、国立映画制作実験センターで演出を学び、現在は数々の大学で教鞭をとる。自分の生家を舞台にした作品集、川を題材にした作品シリーズがあり、いずれもフィクションやドキュメンタリーのカテゴリーを超えた映画を撮り続けている。最新作『本当の檸檬の木』は、オウレンセ国際映画祭監督賞、ナント三大陸映画祭スペシャル・メンション。彼の活躍は映画だけにとどまらず、詩集と短編小説集、戯曲作品も発表するなど、現在も精力的に活動を続けている。