ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2016
Rainer Werner Fassbinder Retrospektive 2016
2016年9月22日(木・祝)-9月24日(土)、10月10日(月・祝)、10月13日(木)-10月15日(土)(計7日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
1982年に37歳という若さで世を去った鬼才ファスビンダー。今年もライナー・ヴェルナー・ファスビンダー映画祭2016の開催が決定しました。今回は、2008年の映画祭以来の上映となる作品を中心に、日本初上映の『シアター・イン・トランス』、そして、日本初上映のファスビンダーのドキュメンタリー『ファスビンダー 無償の愛を求めて』の2作品を加えた上映とトークイベントを開催します。
参考番組
ファスビンダー映画祭にむけて、渋谷哲也氏(ドイツ映画研究者)と斉藤綾子氏(明治学院大学講師・映画研究者)が今年の映画祭で上映される作品を中心に、ファスビンダーの魅力について語ってくださいました。動画は70分です。
https://www.youtube.com/watch?v=LKdr5Janvmc
ファスビンダー映画祭2016トーク緊急決定!
10月15日(土)の『少しの愛だけでも』上映後、渋谷哲也氏によるトークが急遽決定しました。
10月15日(土)
14:00-『少しの愛だけでも』
※上映後、渋谷哲也氏によるトーク(約15分)あり。
この世界は模造にすぎない!そう叫ぶ作家たちは数多くいた。
だがその理念を徹底的に展開できたのはファスビンダーだけだと主張したい。
我々の生きる世界の秩序も歴史も民主主義も愛もすべて仮構であり、しかも我々はこの世界に絡め取られ、逃れることができない。
その矛盾に全身で向き合ったファスビンダーは37歳で砕け散るように世を去ったがその真実の破片は各作品に封じ込められている。これほど強烈かつ根本的な人生の手引書は他にあるまい。
渋谷哲也(ドイツ映画研究者)
■上映スケジュール
※チケットは1回目上映開始の20分前から、当日上映分を販売します。チケットの番号順での入場になります。
第一部
9月22日(木・祝)
14:00 | 13回の新月のある年に(119分) |
16:30 | デスペア(119分) |
19:00 | 第三世代(110分) |
9月23日(金)
16:30 | シアター・イン・トランス(91分) ※上映後渋谷哲也氏による作品解説(約10分)あり。 |
18:30 | 13回の新月のある年に(119分) |
9月24日(土)
13:10 | デスペア(119分) |
15:40 | シアター・イン・トランス(91分) |
17:40 | 第三世代(110分) |
19:35 |
対談: 渋谷哲也+中原昌也(小説家・ミュージシャン) |
第二部
10月10日(月・祝)
17:00 | ファスビンダー 無償の愛を求めて(109分) |
18:50 |
対談: 渋谷哲也+真魚八重子(映画文筆家) |
10月13日(木)
16:15 | 少しの愛だけでも(104分) |
18:30 | マルタ(112分) |
10月14日(金)
14:00 | 不安と魂/不安は魂を食い尽くす(93分) |
16:00 | マルタ(112分) |
18:30 | ファスビンダー 無償の愛を求めて(109分) |
10月15日(土)
12:00 | 不安と魂/不安は魂を食い尽くす(93分) |
14:00 |
少しの愛だけでも(104分) ※上映後渋谷哲也氏によるトーク(約15分)あり。 |
ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
Rainer Werner Fassbinder
1945年5月31日、バート・ヴェーリスホーフェン生まれ。1967年に劇団「アクション・テアーター」に参加。同劇団解散後の1968年、仲間たちとともに劇団「アンチテアーター」を設立。劇団メンバーとの挑発的かつ実験的な長編映画制作を始める。1978年に発表した「マリア・ブラウンの結婚」により、ニュー・ジャーマン・シネマを代表する監督として世界的に認められる。ドイツ映画の未来を託される存在となった矢先の1982年6月10日、37歳で急死。彼の映画は、女性の抑圧、同性愛、ユダヤ人差別、テロリズムなどスキャンダラスなテーマが多く、常に激しい議論を巻き起こした。遺された42本の監督作品は、今日にも多くの問題を提起し続けている。