催眠術によって人を自在に操る犯罪者マブゼはナチス前夜のドイツにおける不穏な社会の底辺に潜む悪の代名詞となった。原作はフランスの小説だが、ラングは独自のキャラクター設定と印象的なラストを創作し、続編とシリーズ化の礎石となった。本作は第一部「賭博師」第2部「犯罪地獄」からなる