「祗園の姉妹」の戦後版ともいうべき魅力的な小品。芸者美代春(木暮実千代)を頼って来た昔の仲間の娘栄子(若尾文子)は、借金をして舞妓としてお披露目する……。二人の芸者を巡り男たちの欲得が渦巻く。汗臭い河津清三郎ら男たちの嫌らしさに対してアプレ芸者若尾のドライな美貌が輝く。