京都の島原で置屋兼茶屋を一人仕切る初子(田中絹代)の娘雪子(久我美子)は、家業故に失恋し自殺未遂の末、東京から帰還する……。黒セーターにオードリー・ヘップバーン風の短髪で、和装の女中たちの間を闊歩するアプレ娘の雪子と母の愛人の若い医者との三角関係。色街の女の哀しみが滲む。