リスボンに住む中年ドラッグクイーンのトーニャを、周囲の人物たちとの交錯の中で描く。アルモドバル『オール・アバウト・マイ・マザー』やファスビンダー『13回の新月のある年に』などを想起させる傑作。カンヌ国際映画祭「ある視点」部門などで上映されたほか、カイエ・デュ・シネマ誌年間ベストテンにランクインした。