ローシャ自身が「私にとって真に映画的といえる最初の試み」と語るこの作品は、一匹狼の死神アントニオが活躍する『黒い神と白い悪魔』の姉妹編。アントニオは、残虐非道な支配者を目の当たりにし、いつの間にか農民を解放する役回りを演じるようになる。伝説のバラッドにブラジル、シンセサイザーの開祖マルロス・ノブレのスコアが絡み合い、全編音楽のセッションとも言ってもよいローシャ渾身の力作。