リチャード・フライシャー Richard Fleischer


1916年、12月8日、ニューヨーク・ブルックリン生まれ。父はアニメ作家の草分け的存在で「ポパイ」で有名なマックス・フライシャー。ブラウン大学で医学を勉強していたが、卒業後イェール大学に渡り、演劇を専攻。大学院過程を終え、37年には劇団アリーヤ・プレイヤーズを結成、舞台演出にも進出した。映画界には42年に、ニュース映画の編集者として入る。翌年、RKOで「This is America」シリーズなどの短篇ニュース映画を撮りはじめ、サイレント映画を編集した「Flicker Flashbacks」シリーズの監督・プロデューサーもこなす。一時従軍したが、除隊後RKOに戻り、46年に本格的に監督デビュー。47年に「Design for Death」でアカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞したのを皮切に、以後RKOで11本の作品を監督。次第に評価されるようになり、54年にディズニー・プロの依頼で大作「海底二万哩」を撮る。大スターと特撮の演出のうまさが大いに買われ、その後も20世紀フォックスのシネマ・スコープ作品を次々と監督することになる。時代スペクタクルからSFまで、何でも器用にこなす大型エンターテイナー。とりわけ冒険物と犯罪サスペンスドラマにその才能を発揮したとされる。


過去の上映作品

メモ・フォー・ジョー Memo for Joe 1944
夢去りぬ The Girl in the Red Vervet Swing 1955
ならず者部隊 Between Heaven and Hell 1956
強迫/ロープ殺人事件(動機なき殺人) Compulsion 1959
鏡の中の亀裂 Crack in the Mirror 1960
絞殺魔 The Boston Strangler 1968