小川紳介


1936年生まれ。60年、岩波映画製作所と助監督契約。黒木和雄監督作品「わが愛北海道」(62)等に参加。60年代初頭、東陽一、土本典昭、黒木和雄らと映画研究グループ「青の会」結成。64年、岩波映画製作所との契約を解消。「青年の海ー四人の通信教育生たち」(66)を自主製作。翌年には「圧殺の森ー高崎経済大学闘争の記録」「現認報告書ー羽田闘争の記録」を相次いで発表。同年、小川プロダクションを設立し、三里塚での新東京国際空港建設反対闘争の取材を開始。68年、「日本解放戦線・三里塚の夏」を発表。以後、三里塚農民と生活を共にしながら、「三里塚」シリーズ七作を連作。その後、小川プロのスタッフらと共に山形県上山市牧野に移住。82年、「ニッポン国古屋敷村」でベルリン映画祭国際批評家連盟賞受賞。86年、最後の長編監督作となる「1000年刻みの日時計ー牧野村物語」を発表。以後も、山形国際ドキュメンタリー映画祭の実現に奔走するなど映画的活動を持続していくが92年に死去。その作品は、今日も世界の映画人に多くの影響を与えている。


過去の上映作品

小さな幻影 1957
山に生きる子ら 1958
青年の海ー四人の通信教育生たち See of Youth 1966
圧殺の森ー高崎経済大学闘争の記録 The Oppressed Students 1967
現認報告書ー羽田闘争の記録 A Report from Haneda 1967
日本解放戦線・三里塚の夏 Summer in Narita 1968
日本解放戦線・三里塚 Winter in Narita 1970
三里塚・第三次強制測量阻止闘争 The Three-Days War in Narita 1970
三里塚・第二砦の人々 Narita: Presants of the Second Fortress 1971
三里塚・岩山に鉄塔が出来た Narita: The Building of the Iwayama Tower 1972
三里塚・辺田部落 Narita: Heta Village 1973
どっこい!人間節ー寿・自由労働者の街 A Song of the Bottom 1975
クリーンセンター訪問記 Interview at Clean Center 1975
三里塚・五月の空 里のかよい路 Narita: The Skies of May 1977
牧野物語・養蚕編 Magino Story: The Serculture 1977
牧野物語・峠 Magino Story: The Pass 1977
ニッポン国古屋敷村 A Japanese Village-Furuyashikimura 1982
1000年刻みの日時計ー牧野村物語 Magino Village-A Tale 1986
京都鬼市場・千年シアター Sennen-Theater 1987
満山紅柿─上山 柿と人とのゆきかい 2001