*全作品日本語字幕

パキスタン国境に近い貧しい村の少年ジャファールと妹ジャマルは、井戸掘り作業の事故で父を亡くし村を離れる。しかし、トラックに乗せてもらった二人は、運転手により人身売買組織に売られて離れ離れとなる。兄はパキスタンから荷物を運ぶバダックとして酷使される。仲間の少年から妹の居場所を知ったジャファールは、妹を助けるために単身船に乗り込むが…。バダックとは、国境を越えて密輸をおこなう人々のこと。マジディ監督の長編デビュー作で、カンヌ国際映画祭監督週間で上映された。
提供:福岡市総合図書館

父を亡くし、母と小さな妹を支えるために出稼ぎに行った14歳のメヘロラが家に戻ってくると、母は警察官と再婚して夫の家に住んでいた。メヘロラは母に裏切られた気持ちになって、友だちと元の家に住み始めるが、病気をして母が夫の家に連れ帰る。病気が治ったメヘロラは、義父のピストルを盗んで友だちと南の地方まで逃げて行く。義父はバイクに乗って息子を探しに南へ向かう。息子と義父の葛藤が砂漠の中で力強く描かれる。
提供:福岡市総合図書館

テヘランの建設現場で働くイラン人少年ラティフは、事故で動けなくなったアフガン難民の不法労働者に替わって来た息子ラーマトに自分のお茶くみ等の仕事を取られて、重い材料を運ぶ仕事に替えられてしまう。面白くないラティフだが、ラーマトが実は髪の長い少女で働くために男装していることを知り、アフガン難民に対する態度が急激に変わっていく。1979年のソ連軍のアフガニスタン占領により流入した難民のイランでの厳しい現実を描く。第25回モントリオール世界映画祭でグランプリを受賞。
提供:福岡市総合図書館
2001年の9.11ニューヨーク・テロの首謀者オサマ・ビンラディンをかくまうアフガニスタンのタリバン政権に対して、アメリカは10月に空爆を開始する。マジディ監督は2001年11月から翌年2月までに3度アフガニスタンを訪れて、難民キャンプや街の様子を撮影している。親を殺されてパンを得るためにヘラートまで長い距離を歩いて来る子どもたちや「神も世界も私たちを忘れている」と現状を語る老人の声など、世界の無関心に対してできることは、この現実を伝えることしかないという信念で製作したドキュメンタリー。
提供:福岡市総合図書館

難民キャンプで地面に白いラインを引いてサッカーボールを蹴り、駆けっこをし、また綱引きやレスリングをして遊ぶ子どもたちの一時の喜びや平和を、拾い集めた弾丸の薬きょうで作った五輪に象徴させた短篇。
提供:福岡市総合図書館

大学でペルシャ詩を講じる教授ユーセフは、8歳で失明して37年間暗闇の中で生きてきた。妻や娘と幸せな生活を送っていたある時、生死にかかわる病気と診断されてパリの病院に移される。検査の過程で体には問題はなく、角膜移植により視力が回復できることが判る。手術を受けてイランに戻ると、多くの人が喜びをもって迎えてくれた。しかし、盲目の時は自分の内面との静かな対話のみであったのが、再び光を得て重大な人生の危機が訪れる。
提供:福岡市総合図書館

6世紀、商都メッカにエチオピアのアクスム王国の大軍がカーバ神殿を破壊するために進撃して来た。メッカの長老は神に祈るだけであったが、神の命により奇跡的なことが次々に起こり、アクスムの軍隊は全滅した。その一月後に、流星が降り注ぎ、天空に光が射した時に長老の孫が誕生して、ムハンマドと名付けられた。イスラム教の祖で預言者ムハンマドの少年期を描く。撮影や音楽等に世界的なスタッフが集結した歴史大作。

テヘランで、12歳の少年アリは病気の母を助けて一緒に暮らそうと、仲間と盗みや洗車で日銭を稼いでいた。ある日、裏社会のボスから、ある場所の地下に「宝」が眠っているという話を持ちかけられる。宝への唯一の道は、恵まれない子どもたちのためにあるボランティア学校の地下にトンネルを作ることで、アリと3人の仲間は学校に通って、授業の合間に地下室で懸命に掘り進めるのだが…。アリ役の少年がヴェネチア映画祭で新人俳優賞を受賞。