映画美学校+アテネ・フランセ文化センター共同プロジェクト
ドキュメンタリー・ワークショップ2026公開講座
2026年5月―12月(全10回)
会場:アテネ・フランセ文化センター
2026年5月に開講予定のドキュメンタリー・ワークショップ本講座(1年間の総合講座)を構成する3つの講座(「制作基礎」「編集講評」「公開講座」)の1つとして、1年間で全10回の「公開講座」プログラムを他の2講座に先がけて開講します。
企画立案/講師:
小森はるか(映像作家)/石田優子(映画作家)/大澤未来(映画作家)/黄永昌(録音・整音・音響)/
葛生賢(映画作家・映画批評家)/奥谷洋一郎(映画作家)/遠藤協(記録映像作家・映像民俗学)/
松久朋加(『街のひかり 深谷シネマ物語』助監督・録音)/ガスパール・クエンツ(映画作家)
■企画の意図
「公開講座」は講師、受講生、聴講生が映画の未来についてオープンに語り合う場です。
今回のワークショップを構成する3つの講座のうち「制作基礎」はまだ映画を作ったことがない受講生やこれからドキュメンタリー映画を撮ろうとしている受講生のための講座、「編集講評」はすでに撮影している映像素材があってその映像を編集してドキュメンタリー映画を制作しようとしている受講生のための講座とするならば、「公開講座」はスクリーンに映る映画を観て、作品や作家について議論する場であり、各講座の受講生や担当講師がそれぞれの立場を超えて交流し、映画の未来について自由に意見を交わせる場を提供します。また、他分野の映像作品を積極的に上映したり紹介したりすることで、現代における映画表現の可能性についても考えてまいります。
企画の方法としては、担当講師が立案した各回のテーマに沿って参加者全員で議論します。
映画美学校出身で現役の映画制作者や映画関係者が中心となり、1年間で全10回の講座を各1回ずつ担当します。担当者各自が企画立案した講義テーマに沿ってドキュメンタリー映画を鑑賞したり、ゲスト講師と対談したりして、映画の上映会にとどまらず、講座の参加者全員で講義テーマについて議論を発展させてゆきます。
◼︎受講方法
ドキュメンタリー・ワークショップ本講座において開講される「制作基礎」と「編集講評」のどちらかを受講する方は、「公開講座」もカリキュラムに組み込まれて
います。「公開講座」(5月16日開講)受講料をお支払いいただいた後に、「制作基礎」(5月30日開講)または「編集講評」(5月30日開講)の受講が確定した場合は、「公開講座」受講料を現金にて返金します。返金の際は全10回受講証または1回聴講券の半券をアテネ・フランセ文化センター受付にご提示ください。
「制作基礎」または「編集講評」の受講はお振込先への入金確認をもって確定となります。ただし選考結果によっては、お申し込みいただいても受講できない場合がございます。
「公開講座」のみ受講を希望される方は通年講座として受講することができます(年間受講料20,000円)。年間受講料をお支払いいただいた方から優先的にご入場いただけますが、席に空きがあった場合には各回、受付で1回聴講券2,500円を当日券として販売します。
■日程(全10回)
*各回13:00開場/13:30講座開始/19:00終了予定
※現在交渉中の作品もあり、上映作品・上映素材が変更になる場合がございます。
2026年5月16日(土)
| 第1回 暮らしながらつくる ―映像制作集団 空族のリサーチとドキュメンタリー 司会進行:小森はるか(映像作家/『ラジオ下神白 あのとき あのまちの音楽から いまここへ』『春、阿賀の岸辺にて』監督) ゲスト講師:富田克也(映画監督)、相澤虎之助(映画監督・脚本家) 上映作品:『潜行一千里 ILHA FORMOSA』2025 富田克也[79分/DCP]、 『FURUSATO2009』2009 富田克也(企画)[50分/デジタル] |
2026年6月27日(土)
| 第2回 遺された資料と映像から読み解く佐藤真の方法 ―佐藤真 × 土本典昭:アーカイブの現在 司会進行:石田優子(映画作家/『はだしのゲンが見たヒロシマ』監督『エドワード・サイード OUT OF PLACE』助監督) ゲスト講師:ジャン・ユンカーマン(映画監督/『エドワード・サイード OUT OF PLACE』協力プロデューサー)、アーロン・ジェロー(日本映画研究者・イェール大学教授) 上映作品:『エドワード・サイード OUT OF PLACE』2005 佐藤真 [137分/35mm]+本編未使用映像[56分]+佐藤真撮影Bカメ映像など[15分]=交渉中 |
2026年7月25日(土)
| 第3回 カメラが そこに居る という事 ―フィクションとドキュメンタリーの現場から 司会進行:大澤未来(映画作家/『廻り神楽』共同監督、『海でなくてどこに』監督) ゲスト講師:北川喜雄(撮影監督/『LOST LAND / ロストランド』『The Great Basin』撮影監督)、藤元明緒(映画監督) 上映作品:『LOST LAND / ロストランド:本編部分上映+本編未使用映像』2025 藤元明緒、『The Great Basin 本編部分上映』2022 Chivas DeVinck、ほか |
2026年8月11日(火・祝)
| 第4回 映画を聴く 司会進行:黄永昌(音響・録音・整音/『TOCHKA』整音『彼方のうた』音響) ゲスト講師:菊池信之(音響/『BAUS 映画から船出した映画館』音響) 上映作品:『BAUS 映画から船出した映画館』2024 甫木元空[116分/DCP] |
2026年8月22日(土)
| 第5回 ストローブ=ユイレ映画の編集を考える 司会進行:葛生賢(映画作家・映画批評家/『吉野葛』監督) ゲスト講師:大川景子(映画編集者) 上映作品:『アン・ラシャシャン』1982 ストローブ=ユイレ[8分/35mmもしくはデジタル]、『ルーブル美術館訪問』2004 ストローブ=ユイレ[48分/35mm]、『シチリア!』1998 ストローブ=ユイレ[66分/35mm]、『ストローブ=ユイレ/あなたの微笑みはどこに隠れたの?』2001 ペドロ・コスタ[104分/35mm] |
2026年9月19日(土)
| 第6回 写真と映画、ドキュメンタリー作品と作り手の身体性 司会進行:奥谷洋一郎(映画作家/『ソレイユのこどもたち』『Odoriko』監督) ゲスト講師:亀山亮(写真家) 上映作品:『日本解放戦線・三里塚の夏』1968 小川紳介[108分/16mm] 写真集展示スライド上映:『PALESTINE INTIFADA』2002 亀山亮、 『AFRIKA WAR JOURNAL』2013 亀山亮 |
2026年10月17日(土)
| 第7回 映画で逡巡する―伊勢真一監督作品から 司会進行:遠藤協(記録映像作家・映像民俗学/『廻り神楽』共同監督、『軍服を着た神様』監督) ゲスト講師:伊勢真一(映画監督) 上映作品:『ルーペ カメラマン瀬川順一の眼』1996 伊勢真一[89分/16mmもしくはデジタル]、ほか |
2026年11月14日(土)
| 第8回 幻想と現実のあわい 追悼東陽一 司会進行:松久朋加(『街のひかり 深谷シネマ物語』助監督・録音) ゲスト講師:小玉憲一(映画監督) 上映作品:『現在地はいづくなりや 映画監督東陽一』2020 小玉憲一[94分/デジタル]、ほか |
2026年12月5日(土)
| 第9回 人間中心の視点を超えた映画づくりへ 司会進行:ガスパール・クエンツ(映画作家/『WE DON'T CARE ABOUT MUSIC ANYWAY...』『渦 UZU』監督) ゲスト講師:カルロス・カサス(映画監督)=オンライン登壇、アナ・ヴァス(映画監督)=交渉中 上映作品:『墓場』2019 カルロス・カサス、『アメリカの夜』2022 アナ・ヴァス=交渉中 |
2026年12月19日(土)
| 第10回 公開講座2026のまとめと今後の方向性を考える 司会進行:ドキュメンタリー・ワークショップ講師陣 上映作品:現在検討中 (今回のワークショップで上映しておきたかった作品の中から選定します) |
「ドキュメンタリー・ワークショップ2026公開講座」は単なるトークショー付きの特集上映会ではありません。現役の映画の作り手たちが持ち続けている興味関心や作り手自身が抱えてきた制作上の悩みにそれぞれが向き合った結果、作り手の立場から生み出された企画であり、その講座です。映画美学校からアテネ・フランセ文化センターへ会場を移し、ドキュメンタリー・コースからドキュメンタリー・ワークショプに改称して新たに船出した3講座(制作基礎、編集講評、公開講座)の1つとして、講師と受講生の区別なく、また外部からの聴講生にも加わってもらい、全員で映画を観て、映画に関わるものごとについて幅広く「議論」する「場」が私たちの公開講座です。
奥谷洋一郎
(映画作家/ドキュメンタリー・ワークショップ講師)




