マノエル・ド・オリヴェイラの初監督作。ヴァルター・ルットマンの『伯林 大都会交響楽』に影響を受け、彼の故郷であるポルトとその主要河川であるドウロ川沿いで営まれる労働と産業を描く。1931年9月19日、リスボンで開催された国際映画批評家会議で初上映されたが、ポルトガル人観客から「過酷な労働と貧しい人々を見世物にする」とブーイングを浴びた。しかし、出席していたルイジ・ピランデッロらは絶賛。後に共同監督作『En une poignée de mains amies』(1997)を制作したジャン・ルーシュは本作が生まれて初めて見たドキュメンタリーの一つだったと述べている。