春の劇

Acto da Primavera 1963年(91分)

制作・監督・脚本・撮影・編集/マノエル・ド・オリヴェイラ

出演/ニコラウ・ヌネス・ダ・シルヴァ エルメリンダ・ピレシュ マリア・マダレーナ

ポルトガル西部の小さな村クラリャの住民たちには、毎年春の祭で16世紀頃のテキストに基づくイエスの受難劇を演じる習慣があり、住民たちが聖書の登場人物たちを演じるという形でコミュニティの生活において重要な役割を担っていた。オリヴェイラはこの劇のドキュメンタリーを撮影することから始め、やがてフィクションへと向かった。オリヴェイラ自身が制作・監督・脚本・撮影・編集を担当している。この作品の助手だったアントニオ・レイスはこの近隣で『トラス・オス・モンテス』を撮った。ジョアン・ボテリョは自作『O Cinema, Manoel de Oliveira, e Eu』で「ジャン=マリー・ストローブはこの映画を見て苛ついていた。彼がやったことを先取りしていたからだ」と語っている。