『死霊魂』公開記念
ワン・ビン(王兵)監督特集2020
追加上映会
7月23日(木・祝)-7月25日(土)(3日間)
会場:アテネ・フランセ文化センター
延期されていた王兵(ワン・ビン)監督の大作『死霊魂』が8月1日から公開されます。
アテネ・フランセ文化センターでは、3月の「王兵(ワン・ビン)監督特集2020」の追加上映として、代表作4本とアピチャッポン・ウィーラセンタクン、ペドロ・コスタなども参加したオムニバス作品『世界の現状』を再上映いたします。
そして、『死霊魂』へとつながる王兵(ワン・ビン)の作品群を解読する専門家によるトークや監督からのビデオメッセージの上映も予定しています。
「21世紀の映画作家」王兵(ワン・ビン)の特集に、どうぞご期待下さい。
■上映スケジュール
※チケットは1回目上映開始の1時間前から当日上映分を販売します。
7月23日(木・祝)
『鉄西区』(545分)
12:00 | 『第1部: 工場』(240分) |
16:20 | 『第2部: 街』(175分) |
19:30 | 『第3部: 鉄路』(130分) |
7月24日(金・祝)
13:00 | 『無言歌』(109分) |
15:30 | 『鳳鳴 中国の記憶』(183分) |
18:40 | トーク: 「ワン・ビン(王兵)の映画を解読する 『鉄西区』『鳳鳴』から最新作『死霊魂』まで」 講師: 土屋昌明(中国文学者/ワン・ビン(王兵)現代中国の叛史」著者) |
7月25日(土)
13:00 | 『世界の現状』(101分) |
15:20 | 『無言歌』(109分) |
17:40 | 『石炭、金』(53分)+ワン・ビン監督ビデオメッセージ(10分) |
■監督紹介
ワン・ビン(王兵)
Wang Bing
1967年11月17日、中国陝西省西安生まれ。14歳の時に父を亡くし、当時の政策によって父の職を継ぎ、その職場で24歳まで働く。その後、1992年瀋陽にある魯迅美術学院写真学科と北京電影学院撮影科で学ぶ。中古のデジタルキャメラひとつで世界に対峙した衝撃的な『鉄西区』(1999-203)と「反右派闘争」の時代を生き抜いた女性の証言を記録した『鳳鳴―中国の記憶』(2007)、そして集大成として取り組んだ8時間超えの最新作『死霊魂』(2018)で山形国際ドキュメンタリー映画祭大賞を3度受賞。カンヌ・ベルリン・ヴェネチアの三大映画祭での受賞も数多い。いうまでもなく21世紀の最も重要な映画作家の一人である。
■『死霊魂』公開情報
死霊魂
監督:ワン・ビン
フランス、スイス|2018年|8時間26分
配給:ムヴィオラ
2018年カンヌ国際映画祭特別招待作品
山形国際ドキュメンタリー映画祭2019 大賞&観客賞《W受賞》
1950年代後半。ある日突然、中国共産党は彼らを反動的な<右派>と呼び、砂漠の収容所に送った。世界史に類のない大飢饉が重なり、そこは地獄のような<飢餓収容所>と化した。半世紀以上を経て、いま生存者たちの証言が死者の魂をよびおこす。21世紀の最も重要な映画作家の一人、ワン・ビンの集大成。
8月1日(土)よりシアター・イメージフォーラム他全国順次公開
■関連書籍出版情報
土屋昌明・鈴木一誌 編著
ドキュメンタリー作家 王兵(ワン・ビン) 現代中国の叛史
(ポット出版プラス刊/価格:3,600円+税)
発売中