よみがえる台湾語映画の世界
特集上映と国際シンポジウム

2021年10月2日(土)
アテネ・フランセ文化センター

2021年10月15日(金)―10月17日(日)
国立映画アーカイブ 小ホール

チマキ売り

夫の秘密

五月十三日 悲しき夜

台湾映画といえば1980年代に巻き起こった侯孝賢(ホウ・シャオシェン)、楊徳昌(エドワード・ヤン)らのニューウェイブが有名だが、それ以前も豊かな映画の世界が人々を魅了していた!――1960年代に人気を博した「台湾語映画」(台語片)の名作が「台湾映画・メディア文化センター」(國家電影及視聽文化中心)によって次々とデジタル修復されて現代によみがえり、大きな話題となっている。日本初の特集として7作品を上映し、記念の日台シンポジウムを開催!

《記念上映と国際シンポジウム》&《特集上映》に無料ご招待!
※お申し込み多数の場合は抽選とさせていただきます。ご記入いただく個人情報は、ご招待の為のみに取得・使用いたします。
※予約抽選制のため、当日券の販売はございません。

お申し込み方法
・10/2[土] 記念上映と国際シンポジウム

ご招待人数:65名 お申し込み締切:9月27日[月]

①インターネットでお申し込み
https://taiwan.e-mu.biz
QRコード

 

上記申込フォームより氏名・氏名フリガナ・メールアドレスをご入力のうえお申し込みください。
※招待者には9/28に【taiwan@e-mu.biz】からメールで通知します。

・10/15[金]〜10/17[日] 特集上映
ご招待人数:各上映75名 お申し込み締切:10月5日[火]

①インターネットでお申し込み
https://taiwan.e-mu.biz
QRコード

 

上記申込フォームより氏名・氏名フリガナ・メールアドレス・鑑賞希望作品をご入力のうえお申し込みください。
※鑑賞希望作品は1回の申し込みにつき1作品です。複数作品希望の方はその都度お申し込みください。
※招待者には10/6〜8に【taiwan@e-mu.biz】からメールで通知します。

②ハガキでお申し込み
住所・氏名・氏名フリガナ・電話番号・鑑賞希望作品をご記入のうえ下記住所までお送りください。
※鑑賞希望作品は1通のハガキ申し込みにつき1作品です。
※招待者には10/6〜8に招待ハガキを郵送します。
〒107-0052 港区赤坂4-2-3-411 エミュー「台湾上映」係まで

■上映スケジュール

10月2日(土)
◎記念上映と国際シンポジウム
会場:アテネ・フランセ文化センター

14:00 『チマキ売り』(89分)
15:45 ビデオメッセージ:
謝長廷(台北駐日経済文化代表処 代表)、 王君琦(台湾映画・メディア文化センター 執行長)、 岡島尚志(国立映画アーカイブ 館長)
シンポジウム:
張昌彦(映画史研究者)※リモート出演、四方田犬彦(映画誌・比較文学研究者)、三澤真美恵(日本大学教授/台湾映画史研究)、石坂健治(日本映像学会アジア映画研究会代表)
※17:15終了予定

10月15日(金)〜10月17日(日)
◎特集上映
会場:国立映画アーカイブ

10月15日(金)

12:00 『モーレツ花嫁 気弱な婿さん』(101分)
16:00 『地獄から来た花嫁』(117分)

10月16日(土)

12:00 『夫の秘密』(100分)
16:00 『五月十三日 悲しき夜』(97分)

10月17日(日)

12:00 『危険な青春』(95分)
16:00 『第6の容疑者』(108分)

台湾語映画とは何か
台湾人口の7割以上を話者とする台湾語は、中国福建省の南部で話されている閩南語から派生したものであり、言語学的に中国語方言の一つとみなされる。「台語片」こと台湾語映画とは、1955年から81年にかけて台湾語のセリフだけで製作された映画群をさす。総数1000本を超えたこれらの映画は、伝統人形劇をベースにした歌仔戯映画や現代劇のメロドラマ、コメディやホラーなどのジャンル映画が多く、幅広い年齢層を魅了してきた。
その後も台湾語を部分的に使ったものとしてはニューウェイブ作品や古い台湾語映画のリメイクなどがあったが、大量生産の時代に庶民に愛されていたこの1000本あまりの映画群とは区別して考えられている。
台湾語映画の製作に関わったのは本省人(台湾出身)の監督と民営企業だけでなく、外省人(中国大陸出身)の監督と公営の映画組織も参入した。台湾映画・メディア文化センターによる収集・修復作業が1990年代初頭から始まり、現存するフィルムは200余り。近年では主要作品が次々とデジタル化されている。☆

台湾映画・メディア文化センター

 

台湾映画・メディア文化センター
映像・メディア資産の収蔵を職責とする台湾唯一の行政法人機構。映像・メディア資産の収蔵、修復、研究及び普及を促進し、資産の公共化の任務を目的として保存を通して記憶と歴史を未来につなげる。1978年設立の中華民国映画事業発展基金会附属映画図書館を基礎とし、1989年には財団法人映画図書館、2014年には財団法人国家映画センターと称す。現在、国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)、東南アジア太平洋地域視聴覚アーカイブ連合(SEAPAVAA)、国際テレビアーカイブ連盟(FIAT/IFTA)等国際組織の正会員。

林搏秋

 

林搏秋(りん・はくしゅう Lin Tuan-Chiu)
1920年新竹生まれ、42年に日本大学政治経済科を卒業後、ムーランルージュ新宿座と東宝で働く。43年に台湾に戻り新演劇運動を推進したが、47年の「二・二八事件」以降、家業である鉱山業に専念する。57年に台湾語映画のブームに乗って玉峯影業公司を設立。当時の公営映画製作所よりも大規模なスタジオを擁し、宝塚をモデルにしたという俳優育成学校も併設。映画製作に関わった時期が短く作品数も少ないが、採算を度外視した完成度の高い作品が多い。玉峯の俳優育成学校からは台湾語映画のみならず北京語映画界でも活躍する俳優が輩出した。98年没。☆

辛奇

 

辛奇(しん・き Hsin Chi)
1924年台北生まれ、42年から44年まで日本大学で演劇を学ぶ。台湾に戻り演劇の現場で活躍していたが、56年に映画脚本を担当したことが契機となり台湾語映画の製作に関わるようになる。最盛期の台湾語映画を40数本も監督したほか、北京語映画(66年~)やテレビ・ドラマ(71年~)の製作など幅広い分野で長年活躍した監督である。97年に「台語影人聯誼会」(現在の「台湾影人協会」)の設立に奔走し、初代会長をつとめた。2000年に金馬奨終身成就特別賞を受賞。2010年没。☆


■全作品日本語字幕付き

☆印執筆|韓 燕麗(HAN Yanli)
写真提供|台湾映画・メディア文化センター

チラシのダウンロードはこちら

よみがえる台湾語映画の世界

よみがえる台湾語映画の世界

■会場
10月2日(土)
アテネ・フランセ文化センター
東京都神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339

10月15日(金)〜17日(日)
国立映画アーカイブ 小ホール
東京都中央区京橋 3-7-6
▶︎東京メトロ銀座線 京橋駅「出口1」より昭和通り方向へ徒歩1分
▶︎都営地下鉄 浅草線宝町駅「出口A4」より中央通り方向へ徒歩1分
▶︎東京メトロ有楽町線 銀座一丁目駅「出口7」より徒歩5分
▶︎JR 東京駅「八重洲南口」より徒歩10分

■お問い合わせ

有限会社エミュー(運営協力)
E-mail:taiwan@e-mu.biz
Tel:03-6659-6151(平日13:00〜19:00)

■共催

日本映像学会アジア映画研究会
アテネ・フランセ文化センター

■協力

台湾映画・メディア文化センター
国立映画アーカイブ