監督自身が演じる一人の男の日常。煙草とグラス、ベレニスの朗読とタンゴ。ロベール・ブレッソンを想起させる映像と音をたった一人で作ってしまった、21世紀デジタル時代におけるルソー監督の驚くべき代表作。
監督自身が「モデル」と述べている、一人の青年との対話。二人の旅はパリから北イタリアの山々を背景に続く。いつもの絵画的な構図と静止したかのような時間、画面外の豊かな音の彩りもそれにつれ変化してゆく。
2014年京都滞在中に撮られた作品の一つで、11月の色鮮やかな自然の美しい京都御所の空間の中で往来する、カラフルな、時に奇妙な人々の佇まい、振舞い、仕草を見つめる。
2014年京都滞在中に撮られた作品の一つで、主として嵐山、尾道の風景や人々が登場し、ルソー監督を魅了してやまない小津安二郎映画への思いを日本の風景に重ね合わせる作品となっている。
監督自身が演じる男が部屋で座っていると、古い歌が聴こえてくる。鏡、人と扉とカーテンの開閉と黒画面のアクションから浮かび上がってくるノスタルジックなイメージ。