マティアス・ピニェイロ監督とアルゼンチン映画の現在
Matías Piñeiro y el cine argentino contemporáneo

2017年6月2日(金)、6月3日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

みんな嘘つき

ロサリンダ

エルミア&エレナ

デビュー作以来、次々と新作を発表し続けているアルゼンチンを代表する新鋭監督、マティアス・ピニェイロは、既に長編 6作品目にあたる『エルミア&エレナ』を2016年のロカルノ国際映画祭で発表。 古典作品にインスピレーションを得ながら入り組んだ物語を美しい映像で紡ぐ、監督独自のスタイルに磨きがかかった最新作のジャパン・プレミアを含む3作品と、現代アルゼンチンの注目作の上映、そしてピニェイロ監督によるトークも行います。

レクチャーでの参考上映作品決定
6月2日(金)のレクチャーでの上映作品が『ドッグ・レディ』(2015)に決定しました。
>>>作品詳細はこちら。

■上映スケジュール

6月2日(金)

18:30 レクチャー:「現代アルゼンチン映画の現在」
講師:マティアス・ピニェイロ(映画監督)
※参考上映は『ドッグ・レディ』。

6月3日(土) ※全回、監督登壇予定。

13:10 『エルミア&エレナ』(87分)
15:30 『ロサリンダ』(43分)
17:00 『みんな嘘つき』(75分)+トーク:マティアス・ピニェイロ

■上映作品

みんな嘘つき

みんな嘘つき
Todos mienten
2009(75分)ブルーレイ上映

監督・脚本:マティアス・ピニェイロ
撮影:フェルナンド・ロケット
出演:ロミーナ・パウラ、マリア・ビジャール、フリア・マルティネス・ルビオ

辺鄙な田舎の一軒家に、著名なアルゼンチンの歴史家の末裔と思われる若いアーティストのグループが集う。彼らは共に語らい、酒を飲み、愛し合い、音楽を楽しみ、芸術作品を偽造し、互いを監視し、陰謀を張りめぐらせる。複雑に交錯する予測不可能な物語を巧みな映像表現で紡ぎだした本作は、サルミエントの著作から想を得ている。

ロサリンダ

ロサリンダ
Rosalinda
2010(43分)ブルーレイ上映

監督・脚本:マティアス・ピニェイロ
撮影:フェルナンド・ロケット
出演:マリア・ビジャール、アルベルト・アハーカ、アグスティーナ・ムニョス

シェイクスピアの翻案シリーズ第1弾。「お気に召すまま」のリハーサルのために、俳優たちがティグレの島を訪れる。眩しい陽光と豊かな自然に恵まれた環境の中、役柄と自身との境を次第に曖昧にしていく若き俳優たち。チョンジュ・デジタル・プロジェクトからの委託で制作。フェルナンド・ロケットの流麗な撮影が美しい。

エルミア&エレナ

エルミア&エレナ
Hermia & Herena
2016 (87分) ブルーレイ上映

脚本:マティアス・ピニェイロ
撮影:フェルナンド・ロケット
出演:アグスティーナ・ムニョス、マリア・ビジャール、マティ・ディオップ

「夏の夜の夢」のスペイン語翻訳のために、若いブエノスアイレスの演出家がニューヨークへ。待ち受けていたのは、予想もしなかった過去と向き合うことだった。友情と愛、過去と現在、冬と夏、ブエノスアイレスとニューヨーク…。これまでのアルゼンチンの舞台を飛び出し、米国でも撮影を行ったシェイクスピアシリーズ第四弾。2016年ロカルノ国際映画祭コンペティションに選出された。

■参考上映

ドッグ・レディ

ドッグ・レディ
Dog Lady
2015 (98分)デジタル上映

監督:ラウラ・チタレラ ベロニカ・リナス
出演:ベロニカ・リナス

ブエノスアイレス郊外の、電気も水道も通っていないバラックで、ひとりの女性が十数匹の犬と自給自足のもの静かな生活を送る。寡黙な女性は、水を汲み、火を起こし、食料を確保し、たまに人と関わり合いながら、過ぎ行く季節の中で生活する。音楽はブエノスアイレス出身のシンガーソングライターで、日本でも人気の高いファナ・モリーナが作曲している。ロカルノ国際映画祭など数々の映画祭やMoMAなど、世界中で上映され好評を博した。


■監督紹介

マティアス・ピニェイロ

マティアス・ピニェイロ Matías Piñeiro

1982年、ブエノスアイレス生まれ。 国立映画大学で映画を学び、後に同校で映画史と映画制作の講義も行う。『盗まれた男』(2007)でチョンジュ国際映画祭グランプリ受賞、その後の作品は ベルリン、ロカルノ等の国際映画祭でも上映された。2011年にハーバード大学のフェローシップとして渡米。2014年には、傑出した若い才能に対して与えられるリンカーン・センターのMartin E. Segalアワードを受賞した。『エルミア&エレナ』 (2016)はシェイクスピアシリーズの第四弾で、最新作となる。現在はニューヨークで映画製作を教えるほか、デンマークのCPH:DOX LABのプロジェクトでロイス・パティーニョと共に『Ariel』を制作、2017年に完成予定。


関連企画
来日記念上映会:
マティアス・ピニェイロ『フランスの王女』+『ビオラ』

会場・お問合せ:
アップリンク渋谷
〒150-0042
東京都渋谷区宇田川町37-18 トツネビル1-2F
tel. 03-6825-5503
>>>詳細はこちら

映画美学校マスタークラス
マティアス・ピニェイロ監督

会場・お問合せ:
映画美学校
〒150-0044
東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS B1F
tel.03-5459-1850
>>>詳細はこちら

※マティアス・ピニェイロ監督来日記念上映、その他のイベントはHappy Tentのサイトをご覧ください。
>>>Happy Tentのサイトはこちら



■各回入れ替え制

■日本語字幕付き(『みんな嘘つき』は日本語、英語字幕付き)

■料金

一般=1500円
学生/シニア=1200円
4回券=4200円

アテネ・フランセ文化センター会員=1000円

■会場&お問い合わせ

アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
TEL. 03-3291-4339

■主催

アテネ・フランセ文化センター
アップリンク渋谷
Happy Tent

■協力

Chizuru Usui