永遠のオリヴェイラ
マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集 東京最終上映
Manoel de Oliveira para Sempre
Exibição Comemorativa da Obra do Cineasta
2017年3月6日(月)-3月18日(土)(12日間)※3月12日(日)は休館
2015年に106歳で亡くなった、ポルトガル映画の巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督。
「永遠のオリヴェイラ ―マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集」は、昨年3月の上映を皮切りに全国各地を巡回、本企画が東京での最終上映となる。
ニュープリント初上映となるデビュー作『ドウロ河』(1931)から、最晩年の『レステロの老人』(2014)まで、オリヴェイラ監督による珠玉の12作品を一挙上映する。
■上映スケジュール
※当日券のみ。1回目の上映の20分前から当日上映分のチケットを販売します。
3月6日(月)
17:00 | ドウロ河+アニキ・ボボ(92分) |
19:00 | 春の劇(91分) |
3月7日(火)
15:30 | 過去と現在 昔の恋、今の恋(115分) |
18:00 | フランシスカ(166分) |
3月8日(水)
16:00 | カニバイシュ(91分) |
18:00 | 神曲(141分) |
3月9日(木)
15:30 | アブラハム渓谷(188分) |
19:10 | 春の劇(91分) |
3月10日(金)
14:30 | 過去と現在 昔の恋、今の恋(115分) |
16:50 | 階段通りの人々(96分) |
19:00 | 永遠の語らい+レステロの老人(114分) |
3月11日(土)
13:00 | フランシスカ(166分) |
15:50 | レクチャー: 渡辺一史(ポルトガル文学・思想研究者/ポルトガル大使館) |
17:50 | ノン、あるいは支配の空しい栄光(110分) |
3月13日(月)
17:00 | カニバイシュ(91分) |
19:00 | ドウロ河+アニキ・ボボ(92分) |
3月14日(火)
16:10 | 神曲(141分) |
19:00 | 階段通りの人々(96分) |
3月15日(水)
16:00 | 永遠の語らい+レステロの老人(114分) |
18:30 | 過去と現在 昔の恋、今の恋(115分) |
3月16日(木)
15:40 | フランシスカ(166分) |
19:00 | カニバイシュ(91分) |
3月17日(金)
13:50 | ノン、あるいは支配の空しい栄光(110分) |
16:10 | 神曲(141分) |
19:00 | 永遠の語らい(95分) |
3月18日(土)
12:50 | アブラハム渓谷(188分) |
16:30 | ドウロ河+レステロの老人(40分) |
17:15 | シンポジウム:「映画の作り手が語るオリヴェイラ」 篠崎誠(映画監督)、青山真治(映画監督)ほか |
■レクチャー&シンポジウム
3月11日(土)15:50
レクチャー:
「オリヴェイラ的思考-映画『レステロの老人』に
マノエル・ド・オリヴェイラ監督が託したものとは何だったのか」
渡辺一史(ポルトガル文学・思想研究者/ポルトガル大使館)
参考上映『レステロの老人』
3月18日(土)17:15
シンポジウム:「映画の作り手が語るオリヴェイラ」
ゲスト:篠崎誠(映画監督)、青山真治(映画監督)ほか
参考上映:『オリヴェイラへのオマージュ』ヴァレリー・ロワズルー構成
■監督紹介
マノエル・ド・オリヴェイラ
Manoel de Oliveira
1908年12月11日にポルトガル北部の港町ポルトに生まれる。1931年に初監督作『ドウロ河』を撮り、42年に初の劇場用長篇映画『アニキ・ボボ』を発表。家業を続けながら映画制作を続け、62年に長篇第二作『春の劇』を発表するが、「ポルトガルには検閲が存在する」という発言によって投獄される。10年を経て1972年3本目の長篇『過去と現在 昔の恋、今の恋』を発表。1974年独裁政権が終わり、オリヴェイラは『ベルニデまたは聖母』(75)、『破滅の愛』(78)、『フランシスカ』(81)と「挫折した愛の四部作」を構成する3作品をつぎつぎに発表。また、敏腕プロデューサーのパウロ・ブランコと組み、自分の望む企画を実現できる環境を得る。以後、上映時間6時間50分の大作『繻子の靴』(85)、『神曲』(91)、『アブラハム渓谷』(93)、『世界の始まりへの旅』(97)、『クレーヴの奥方』(99)などの輝かしい傑作を発表し続け、2000年代に入り、90歳をこえてもなお、ミシェル・ピコリ(『家路』01)、ジョン・マルコヴィッチ(『永遠の語らい』03)、カトリーヌ・ドヌーヴ(『永遠の語らい』03)、ビュル・オジェ(『夜顔』06)、ジャンヌ・モロー(『家族の灯り』12)といった世界的名優を迎えて、作品を生み出しつづけた。2014年のヴェネチア映画祭で短篇『レステロの老人』上映。2015年4月2日没。