オスカー・ミショー/アメリカン・インディペンデント
Oscar Micheaux/ American Independent

2014年8月24日(日)
会場:映画美学校試写室

我らが門の内にて

我らが門の内にて

我らが門の内にて

非ハリウッドの映画会社において、厳しい制作条件のもと、40本以上の黒人専用劇場映画を監督したオスカー・ミショー。その代表作を上映し、ハリウッドとは異なるもうひとつのアメリカ映画史に光を当ててみます。

■上映スケジュール

8月24日(日)14:30から整理券を配布します

15:40 参考上映「我らが門の内にて」(77分)
17:10 参考上映「神の継子たち」(70分)
18:30 講演「アメリカの影 オスカー・ミショーと黒人映画」講師:斉藤綾子

※入れ替えなし

■参考作品(DVD上映/日本語字幕付き)

我らが門の内にて

我らが門の内にて
Within Our Gates
1920(77分)

監督・脚本:オスカー・ミショー
出演:イヴリン・プリア、フロ・クレメンツ、チャールズ・D・ルーカス

D.W.グリフィス監督の大作「国民の創生」を意識して制作したと言われるミショーの代表作。黒人映画作家による現存する最古の作品。学校運営の資金集めのためにアメリカ北部にむかった黒人女性シルヴィアの受難を描く。人種差別による激しい暴力描写が物議を呼び、映画館主による上映拒否運動も引き起こしたいわくつきの作品。

神の継子たち

神の継子たち
God's Step Children
1938(70分)

監督・脚本:オスカー・ミショー
出演:ジャクリーン・ルイス、エセル・モーゼス、アリス・B・ラッセル

ジョン・M・スタール監督「模倣の人生」とウィリアム・ワイラー監督「この三人」から着想を得たと言われる。ある未亡人のもとに預けられた赤ん坊。彼女はナオミと名付けられ、自由奔放な少女へと成長する。やがて肌の白いナオミは周りの黒人に嫌悪感を持ちはじめる。そして彼女は修道院に送られることになるが…。

■講演

アメリカの影 オスカー・ミショーと黒人映画
講師:斉藤綾子(映画研究者)

黒人映画のパイオニア的存在オスカー・ミショーは残念なことに日本ではほとんど知られていませんが、彼の映画は、当時のハリウッド映画が差別を内面化して作り上げたステレオタイプに対抗するイメージを作り上げようとしていました。その映画史的意義を確認しながら、ハリウッドの影に隠れた黒人映画の矛盾と挑戦に光を当てたいと思います。(斉藤)


■監督紹介

オスカー・ミショー Oscar Micheaux

1884年、イリノイ州生まれ。様々な職を経て、1913年に自伝的小説「克服」を発表。その後、映画製作会社を興し、1919年、自らの小説「自作農家」を映画化。以後、約30年間にわたり、40本以上の監督作を発表する。アメリカ映画史における最も成功した黒人映画作家として近年、世界的に再評価が進んでいる。



※上映素材の状態が悪いため、参考上映はお見苦しいところがございます。予めご了承くださいますようお願いいたします。

■料金
一般=1500円
アテネ・フランセ文化センター会員=1400円

■お問い合わせ

アテネ・フランセ文化センター
03-3291-4339(13:00-20:00)

■会場

映画美学校試写室
東京都渋谷区円山町1-5
KINOHAUS地下1階
(渋谷・文化村前交差点左折・ユーロスペース下)

■主催

アテネ・フランセ文化センター