Im Apparat 現代ドイツ映画作家シリーズ
フィリップ・グレーニング 日本未公開作の上映とオンライントーク

2024年10月12日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター

日本初公開のドイツ映画を紹介し監督自身と討論するシリーズ〈Im Apparat〉。今回はドキュメンタリー『大いなる沈黙へ』で知られるフィリップ・グレーニングが監督した最新劇映画を上映します。映画制作の全過程さらには製作にも自ら関わる徹底した作家主義映画の実践者であるグレーニングの活動を検証します。

【上映素材変更のお知らせ】(2024年10月2日)
上映作品『兄弟はロベルトという名でバカ野郎』につきまして、都合により上映素材がBlu-rayからDVDに変更となりました。直前の変更で大変申し訳ございません。
何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

■上映スケジュール
※チケットは当日の15:30から販売します。

10月12日(土)

16:00 『兄弟はロベルトという名でバカ野郎』(172分)
19:30 オンライントーク(予定):フィリップ・グレーニング(映画監督)
司会:アンドレアス・ベッカー(慶應義塾大学准教授)
進行・通訳:渋谷哲也(ドイツ映画研究者、日本大学文理学部教授)

■上映作品

兄弟はロベルトという名でバカ野郎

兄弟はロベルトという名でバカ野郎
Mein Bruder heißt Robert und ist ein Idiot


2018年/172分/Blu-ray DVD/日本語字幕
監督・脚本・撮影:フィリップ・グレーニング
共同脚本:ザビーネ・ティモテオ
音楽:セルジュ・ゲンズブール レジデンツ
編集:フィリップ・グレーニング ハネス・ブルーン
出演:ヨゼフ・マッテス(ロベルト) ユリア・ツァンゲ(エレナ) ウルス・ユッカー(エーリヒ)

映画の舞台はトウモロコシ畑の中にポツンと孤立しているガソリンスタンドの周辺。10代の双子エレナとロベルトはいつも一緒に行動している。彼らはガソリンスタンドになじみがあるようだが、家族関係は分からない。物語の始まりは土曜日、週明けの月曜にエレナは高校卒業試験で哲学の発表しなくてはならない。「時間とは何か?」をロベルトと議論しながら、美しい自然の中に遊び、次第に緊張や圧迫が増してくる中で二人の行動は過激な狂気を帯びてゆく…
ゆったりした時間の展開の中で他愛ない遊戯がおぞましい獣性を帯びてゆく。自由、モラル、葛藤、愛情など様々に矛盾する要素が同居するある週末を描く異色作。2018年ベルリン国際映画祭コンペ作。


■監督紹介

フィリップ・グレーニング
© Thomas Longo

フィリップ・グレーニング
Philip Gröning


1959年、ドイツ、デュッセルドルフ生まれ。ミュンヘン映画大学に在学中の1986年に自ら製作会社を立ち上げる。その後の全作品において脚本、監督、編集、一部の撮影、製作を手掛け、常に型破りな作品を発表し続けている。最初に注目を浴びた作品『テロリスト達』は1992年ロカルノ映画祭で銅獅子賞を受賞した。当時コール首相がテレビ放映を阻止しようとしたことでも知られる。2005年のドキュメンタリー『大いなる沈黙へ』は世界的に観客を集めるヒット作となり、ヨーロッパ映画賞やサンダンス映画祭審査員特別賞など数多くの賞を得ている。2013年の劇映画『警察官の妻』は過激なDVシーンを含み、ヴェネチア国際映画祭で審査員特別賞を受賞している。


■当日券のみ/先着順
■自由席

■料金

一般=1000円
学生/シニア/アテネ・フランセ文化センター会員=800円

■お問い合わせ・会場

アテネ・フランセ文化センター
東京都千代田区神田駿河台2-11
アテネ・フランセ4F
JR 御茶ノ水・水道橋駅より徒歩7分
03-3291-4339(13:00-20:00)
infor@athenee.net

■企画立案

アンドレアス・ベッカー(慶應義塾大学准教授)

■主催

アテネ・フランセ文化センター


映画美学校

■助成

DAAD(ドイツ学術交流会)

■協力

慶應義塾大学文学部ドイツ文学科
渋谷哲也(ドイツ映画研究者、日本大学文理学部教授)

Im Apparat