ペルーへの旅を夢見るふたりの若者を、オフビートなセンスで描写。アンチテアターの面々が総出演。ハンナ・シグラとファスビンダーのダンスシーンは、ファスビンダーのフィルモグラフィーにおけるハイライトの一つ。
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西部劇をモチーフにした異色作。大地主ニコルソンと黒人女性との間の私生児ホワイティ。召使としてニコルソン家に仕えるホワイティの存在が、家族の欲望を浮き彫りにする。バルハウスがファスビンダー作品に初参加。
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1968年の学生運動の挫折を受けてファスビンダーが制作した革命劇。15世紀に実在した民衆の先導者ハンス・ベームをモデルに、巡業と火刑への顛末を描く。15世紀のテクストと当時の政治的スローガンを共存させた野心的作品。
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ドイツ出身でアメリカに渡り、ベトナムで兵隊となった殺し屋が、ミュンヘン警察からの依頼を冷徹に遂行していく。ソフト帽にトレンチコートの主人公が生きる銃と女の物語を、ファスビンダー作詞のロックをBGMに描く。
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インゴルシュタットの町で橋を建設するためにやってきたドイツ人工兵隊たち。彼らは仕事や凡庸な人生の倦怠を紛らわすため、酒や現地の女性に溺れて行く。ファスビンダー初のカンヌ国際映画祭出品作品。
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テアドル・フォンターネの同名小説の映画化。20歳年上の男爵と結婚した地主の娘エフィーは、一時の気紛れから、若くて魅力的な夫の友人と関係をもつ。数年後、妻と友人の裏切りを知った男爵は、友人に決闘を申し込む。
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ナチ政権下、歌手ビリーはユダヤ人の恋人との仲を引き裂かれる。失意の中でビリーが録音した「リリー・マルレーン」は大ヒットし、彼女は第三帝国の国民的歌手となる。当時のドイツ映画最大の製作費を注ぎこんだ超大作。
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新聞記者のロベルトは、戦時中の栄光が忘れられない往年の名女優ヴェロニカ・フォスの悲劇を目撃する。白を強調した鮮烈なモノクロの映像が、ナチ時代のスター、ジビレ・シュミッツをモデルとする主人公の狂気を際立たせる。
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