映画一揆外伝 〜破れかぶれの映画史〜
夏のニュー・ジャーマンまつり
『過激なフェルディナント』×『ビール戦争』
2020年8月8日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター
70年代ドイツを劇画的に描く風刺喜劇×暴走を活写した豪華二本立て上映!!
〝ニュー・ジャーマン・シネマ〟という言葉を聞いて、我々はどんな映画を思い浮かべるだろうか?
ヴェンダースのロード・ムービーか? ファスビンダーの逆説的な愛か? それともヘルツォークの力技か?
もちろん彼らの撮った映画は充分に刺激的だった。
しかし、我々にとって、真に衝撃的だったのは『ビール戦争』だ。
ヘルベルト・アハテルンブッシュという監督の名前さえすぐには思い出せない映画だが、そのザラついて貧しい画面は特異な緊張感を生みだし、やがて黒い笑いを巻き起こす。
作り手の徹底して破壊的でアナーキーな姿勢は、観る者を挑発し同時に解放するのだ。
今回は、これまた破壊的な主人公を描いたアレクサンダー・クルーゲの『過激なフェルディナント』を同時に上映する。
映画一揆外伝スタッフ一同