Im Apparat 現代ドイツ映画作家シリーズ
トーマス・アルスラン 日本未公開作の上映とトーク
2023年12月9日(土)
会場:アテネ・フランセ文化センター
現代ドイツ映画ベルリン派の代表的な映画作家トーマス・アルスランの日本未公開のデビュー作品を上映し、オンラインで監督をお招きしてのトークを実施します。
本企画は慶應大学アンドレアス・ベッカー氏によるドイツの様々なアーテイストや研究者を招いてのトーク〈Im Apparat〉シリーズの一環としてDAADの助成を受けて開催するものでもあります。
■上映スケジュール
※チケットは16:30から販売します。
12月9日(土)
17:00 | 『音楽を小さくして』(87分) |
19:00 |
オンライントーク:トーマス・アルスラン(映画監督) 司会:アンドレアス・ベッカー(慶應義塾大学准教授) 進行・通訳:渋谷哲也(ドイツ映画研究者、日本大学文理学部教授) |
■上映作品
音楽を小さくして
Mach die Musik leiser
1994年/87分/Blu-ray/日本語字幕
脚本・監督:トーマス・アルスラン
撮影:アルトゥール・アールヴァイラー
編集:フランク・ベーンケ
出演:アンドレアス・ベーマー マルコ・ゲルムント マルクヴァルト・ボーム
フローリアンはルール地方の街でシングルマザーに育てられる16歳の少年である。彼は学校を卒業すると職業を探さねばならない。映画は彼と友人たちの日常の光景を丁寧に追いかけながら少年期特有のこだわりや憂鬱、成長への不安を描き出してゆく。主演の少年少女たちは全てオーディションで選ばれた素人である。
■監督紹介
トーマス・アルスラン
Thomas Arslan
1962年、ブラウンシュヴァイク(ドイツ)生まれ。小学校時代の4年間をアンカラ(トルコ)で過ごした後ドイツに戻る。86年にベルリンの映画テレビアカデミーに入学し、92年より映画監督・脚本家として活動。アカデミーの同窓生クリスティアン・ペッツォルトやアンゲラ・シャーネレクらと同時期に注目され、「ベルリン派」と称された。代表作はトルコ系移民2世の若者を取り上げた3部作『兄弟』『売人』『晴れた日』。ドキュメンタリー『彼方より』でトルコにカメラを向けた後、2006年の『休暇』からトルコ移民を直接題材としない映画を作り続けている。2013年には西部劇『黄金』を監督し、世界中の映画祭で上映された。2017年『白夜』では主演ゲオルク・フリードリヒがベルリン映画祭銀熊賞を受賞している。2024年には待望の新作が発表される予定。