救急病棟の看護婦マリアンナは、工事現場で倒れ昏睡状態に陥った青年レオンに付き添って彼の故郷であるカーボヴェルデ島へと渡る。やがて彼女は島と人々の悲劇的な歴史の一端に遭遇する。ロッセリーニやジャック・ターナーの記憶、コンラッド的なシナリオ、ドキュメンタリー的な荒々しい色彩の映像が混然一体となった作品で、監督本人の言葉によると「破綻した冒険映画」。