サントペテルブルクで暮らしていたソーニャは、より良い暮らしを求めて西ヨーロッパへ向かうが、旅の途中で過酷な現実に直面する。人間の尊厳を奪われる絶望的な状況の中で、奇妙にも、耽美的な夢世界への通路が開かれる。『オス・ムタンテス』でポルトガル映画の新しい時代の到来を告げたテレーザ・ヴィラヴェルデの野心作。