勤め先の保険会社を解雇された岡島は、街で偶然再会した母校の恩師が営む洋食屋「カロリー軒」を手伝うことになるのだが……。『美人哀愁』に次ぐ小津監督の22作目であり、前年の『お嬢さん』に続いて2作目のキネマ旬報ベストテン入選作。『生まれてはみたけれど』と並ぶ、小津監督による<小市民物>の傑作と評されている。