前作「DVードメスティック・バイオレンス」が被害者救援施設を舞台に、主にDVの被害者の立場から話が展開していたのに対し、本作では視点をDVの加害者側に移している。法廷で様々なDVのケースが処理されていく。当事者同士の接触をさせないため、加害者はモニターに映し出されるだけの法廷。何組もの被害者と加害者が同席し、その中で審理が進められていく法廷。一組ずつの個別審理。延々と映し出されるいくつもの裁判。法廷審理から彼らの人生とドラマが浮かび上がる。