複数の時制が交錯する、ベルの長編小説「九時半の玉突き」を、55分に圧縮再構成。ケルンのある現在時の一日を中心に、三世代にまたがる建築家一族の数奇な歴史を語りながら、戦後も権力を掌握し続ける旧ナチ関係者を痛烈に風刺する。