昭和初期の不況を背景に、就職浪人中の若者の姿をコメディ・タッチで描く。小津監督と無二の親友だった清水宏が原作を担当。『落第はしたけれど』(30)『生れてはみたけれど』(32)へと続く「けれどもの」の第一作で、「はじめて世評にのぼった小津作品」と言われている。