加藤泰の「時代劇映画の詩と現実」によれば、マキノ雅弘が伊藤大輔より借用した「忠次旅日記」の撮影台本をもとに脚色し、その後、伊藤の元に台本が返却されなかったという幻の映画。残念ながら最後の巻が欠落しており、クライマックスの大チャンバラの途中までしか映写できない。