河瀨直美が前作「萌の朱雀」の舞台となった奈良県吉野村を再び訪れて、杣人(=きこり)として生きる人々の生活を綴っていく。長らく村を離れたことがない老人たちがそれぞれの人生や思い出や夢を語る姿を、慈しむように捉えたカメラが印象的。