シチョールス

Щорс 1939年(118分)

監督・脚本/アレクサンドル・ドヴジェンコ

共同監督/ユーリヤ・ソンツェワ 撮影/ユーリー・エケリチク 美術/モリツ・ウマンスキー 音楽/ドミトリー・カバレフスキー

出演/エヴゲーニー・サモイロフ(ニコライ・シチョールス) イワン・スクラートフ(ボジェンコ) フョードル・イシチェンコ(ペトロ・チージ) ルカ・リャシェンコ(その祖父セヴェリン・チェルニャク)N・ニキーチナ(ナースチャ) V・ドゥクレル(イサク・ティシレル) D・カドニコフ(ヴルム) セルゲイ・コマロフ(ドイツ軍大佐) ゲオルギー・ポレジャエフ(ペトリューラ)

1919年、ウクライナは戦火に包まれていた。ソビエト赤軍、反革命の白衛軍、民族派のペトリューラの軍、マフノの農民軍などが入り乱れて闘っていたのだ。シチョールスは赤軍に参加し、ウクライナの解放を目指して首都キエフへ向かう。国内戦時代の英雄シチョールスを描く映画のアイデアは、映画「航空都市」への支援と引き換えに、スターリンが示唆したもの。いわばウクライナ版「チャパーエフ」を目指したわけだが、折しもスターリンの大粛清が進むなか、登場する革命家たちが“ウクライナ民族主義者”として歴史から名前が抹消されていった。そのため、ボジェンコといった架空の人物もおりまぜた“シチョールス伝”ならぬ“シチョールス伝説”となっている。