小国英雄のオリジナル脚本で、戦争末期に撮られた成瀬初の時代劇。紀州家家臣・和佐大八郎(市川扇升)が、父の雪辱を晴らすべく、小杉屋お絹(田中絹代)の支えの下、三十三間堂での通し矢八千本に挑む様を描く。大八郎を導く謎の師匠勘兵衛(長谷川一夫)も魅力的。