デジタルカメラは画家リアーネ・ビルンベルクのアトリエを訪れ、彼女が路上や様々な場所で拾ったものから作り上げたユニークなオブジェを捉える。全景を写したストップモーションに被さり、約5分ずつ彼女の父ダーヴィットの過去の体験談が朗読される。その間の小休止にオブジェをクローズアップで捉えた一連の短い映像が挟まる。彼女の父はユダヤ人として故郷ルーマニアを追われ、強制収容所を転々としながらナチ体制下を生き延びた。父は死の間際になって、娘リアーネに、そのことを初めて語ったのだった。