梅沢・大和屋コンビによる第三作。陰謀、殺戮、猟奇、ユーモアといったモチーフが崇高に、そして悪夢のごとく交錯する。個性的な登場人物たちによるエスカレートしていく悪と暴力の物語が、一種無時代的な複雑さと異常なまでの緊張感をはらんで描かれる。