二人の女の子たちと一人の男の日常が、恋愛以前の疑似三角関係で描かれる。長廻しを多用し、舞台となる野原の川の水面のきらめきや光線、小鳥の鳴き声を同録で収録し、牧歌的雰囲気を醸し出す。テンポを外したとぎれがちな会話に三人の微妙な関係が透かし彫りになる感受性溢れる作品。