その一本を撮ったことが呪いの始まりだったのだろうか——ブルーフィルムの世界に生きる監督と女優の愛は引き裂かれ、それぞれ過酷な運命をたどっていく。「昭和十八、九年、子どものときに学校さぼって浅草で見た映画を体が覚えているんだ。映画ってのは”別れ”だ。別れがあって、時が過ぎていくってのが映画だな」(渡辺護)