グラマーと吸血鬼

L' Ultima Preda del Vampino 1962年(76分)

監督/ピエロ・レニョーリ

出演/ウォルター・ブランディ アルフレード・リッツォ

マリオ・バーヴァの「白い肌に狂う鞭」(1963)にもエロティシズムとホラーのミックスが見られるが、本作はヌード・ダンサーを主人公にモンド映画の一ジャンルである「夜もの」の要素を加えた怪奇映画。ある一行が旅の途中に古城に立ち寄り、そこが吸血鬼の館だったという、この時代の怪奇映画にありふれた物語。しかし、一行がストリッパーであるというのがこの作品の特色。イタリアに限らず、世界的に60年代はジャンルの混合がおおいに試されたのだ。