(あらすじ)
舞台はギャングのジョニー・ムーンが政治家トム・マッカーシーと組んで支配する都市。ジョニーは殺人で起訴されたが、陪審はあらゆる証拠にも関わらず彼を無罪にし、裁判官は怒りを隠さない。公立高校の教師ヘレン・マーティンは妹のジーンがジョニーの妻であるため、生徒に悪影響を与えるのを恐れて辞職し、女子少年院への転職を希望する。その彼女を刑事のフランク・ドノヴァンが訪ねる。彼はヘレンが義理の弟にあたるジョニーを嫌い、この町に正義が行われることを誰よりも祈っていることを確認した上で、現在の女子少年院がいかにひどい状態にあるかを教え、彼女がそこを改革するつもりがあるならいくらでも協力するという。彼女の適任審査では、マッカーシーの妻が猛反対するものの、ドノヴァンの強力な推薦と牧師の信頼、そしてそれまで何年間もマッカーシー夫人の言いなりだったライオネル・クリーターまでが辞職覚悟で賛成、彼女の着任が決まる。
女子少年院は所長マーカスとその腹心で愛人のピータース夫人らの横暴な支配下で、悲惨な状況だった。ヘレンが着任したその日に、彼女の目の前で労働作業中の少女が盲腸炎で倒れる。ヘレンの尽力でなんとか医者が呼ばれたものの、翌朝に死んでしまった。ヘレンは少女たちを教室に集め、彼女たちの力になるから彼女たちにも協力してほしいと訴える。そのころジョニーの愛人リタ・ランドールが入所してくる。ヘレンはドノヴァンからマーカスが実はジョニーの配下で、大掛かりな汚職と癒着のある可能性を知らされる。少女たちは最初は反抗的だったが、ヘレンが根気よく個人面談を続け、その一人一人の問題や欲求に丁寧に対処するに及んで、彼女たちも変わり始める。ピータース夫人らはヘレンを無視するよう生徒達に命ずるが、逆に彼女たちは食事を拒否して反乱を起こす。彼女たちが独房に入れられると、ヘレンはジョニーの所に乗り込み、マーカスに待遇改善を命じなければ州知事に直訴すると脅す。ジョニーの命令で、少女たちは無事独房から出される。
ヘレンは少女一人一人に心理カウンセリングをして、リタから彼女がジョニーに走ったのはそれまでの恋人のトムがただの映画館の切符きりだったことに飽き足りなかったからだと知る。彼女はドノヴァンにトムに接触するように頼み、彼はリッタに面会に来る。彼が今でも自分を愛し、また建築家になるという夢に向かって努力を続けていることに感動した彼女は、自分の裏切りを謝り、トムは君が出てくるまで待っていると約束する。
リタならばジョニーに不利な事実をいろいろ証言ができる。またヘレンはマーカスの執務室から、ジョニーの絡んだ癒着と汚職の証拠書類を盗み出し、ドノヴァンに渡す。ジョニーを追い詰める包囲網は着実に狭まる。それに気づいたジョニーはリタを少年院から連れ出し殺害する。だがその様子を、酔っ払ったクリーターが見ていた。しかしクリーターがドノヴァンにそのことを告げようとしても、ドノヴァンは彼がただ酔っ払ってるだけだと思って話を聞かない。クリーターは酒の勢いでジョニーに直談判に行くが、ダムに連れ出されて突き落とされる。しかし彼は全身骨折ながら奇跡的に命を取り留め、ドノヴァンを病院に呼び出し、リタの殺人についてジョニーの犯行を証言した。
ヘレンはジョニーのアパートを訪ね、ジーンに逃げるように言う。そこへジョニーが帰って来るが、まもなくドノヴァン率いる警官隊が踏み込み、ジョニーはアパートの屋上に逃げ、ドノヴァンと撃ち合いになって転落死する。
ジョニーの死と共に姿勢をめぐる不正が明らかになり、マッカーシーは逮捕された。ドノヴァンは少年院の少女たちに新しい院長を紹介する。紹介されたヘレンは、何か問題があればいつでも相談に来るようにと少女たちに言う。