80年代から土本作品を製作してきたプロデューサー山上徹二郎と土本典昭の1996年7月14日の対話。大津幸四郎も同席。「水俣」と土本の関わりの歴史を解きほぐしてゆく山上のおだやかだが明晰な問いは、やがて「水俣」から40年目の節目にある土本の現在を静かに糺し、「水俣」を背負った映画作家の苦悩する横顔をあぶり出してゆく。山形国際ドキュメンタリー映画祭2011出品作品。